どうも、ゴトーだ。
スマホ普及以降くらいからキュレーションメディアというのが急激に増えてきているのは皆さんご存知だと思う。
中でもDeNAが「DeNAパレット」と称して全方位にメディアを展開している。
最近は「WELQ」というDeNAのサイトが「死にたい」というワードで検索トップに来ていて、そこで転職サイトへの登録を促すといういかにもなことをして問題になっていたりもする。
三度の飯よりゲームが好きな俺としてはDeNA=ゲームの会社というイメージが合ったが、最近ブログを始めてDeNAがそれほどキュレーションに力を入れているのを知って意外だった。
ゲームと比べるとそれほど儲からないイメージのあったメディアだが、実際の所メチャクチャ儲かっていることがわかった。
広告媒体資料は非公開なので詳細な金額は提示しないが、ビジネスモデルやその単価を紹介したいと思う。
(専用の媒体提供サイトがあるので探せば誰でもダウンロードできるのだが)
はじめに
ここで書かれているビジネスモデルは特定の一つのサイトが、というわけではなくキュレーションメディア全般的な傾向として書いている。
ただし、昨日ニュースアプリのビジネスモデルを紹介した時のように、基本的にどのサイトも同じようなモデルになっているし、単価もほとんど同じなので、まあそんなものだろうな、と思ってもらって大丈夫だと思う。
広告掲載
まずキュレーションメディアの大半の収入源は広告掲載だ。
そして、やはりというか単価は恐ろしく高くなっている。
タイアップ記事
記事一覧を見ていると、時折紛れていたりするタイアップ記事。
このタイアップ記事の単価は非常に高く、1PVあたり25円~50円ほどになっている。
例えばPVが10万想定の場合、1記事で250万~500万円になることになり、それくらいの単価が設定されていることが多い。
しかも、これはかなり紛らわしいことに、そのメディアが公式で作成している記事なので、他社の製品を紹介しているための目的だという意図が非常にわかりづらく、よほどリテラシーの高いユーザーでないとわからないものになっている。
例えば以下の記事はタイアップ記事なのだが、そうと気づく人はどれだけいるだろうか?
実際にこの記事の単価はいくらかは分からないが、おそらく300万円以上になっているはずだ。
特集記事
これもタイアップの一種なのだが、例えば今の時期だとハロウィン特集みたいな記事がかかれていたりする。
このような特集記事はタイアップ記事としても特別で、通常のタイアップよりも高めの料金が設定されている。
さらに一時的な特集なのでサイクルが早く、ハロウィンやバレンタインのようなイベントに向けて集金ができるシステムになっている。
タイアップ動画
タイアップ記事のオプションみたいなもので、自主動画の作成を代行しますよというもの。
動画なので単価も2倍近くになっている。
さきほどの例だと600万円くらいになるはずだ。
モニタリング
一般公開はされないが、モニタリング用のユーザーに向けて記事を書いて、それに対するアンケート結果から企業のブランドイメージなどをフィードバックするもの。
具体的な金額は伏せるが、一般的な感覚よりも非常に高い単価になっている。
SNS施策
これはメチャクチャエゲツない。正直オレは引いた。
これは何をするのかというと、企業が自社の商品をSNS拡散したい時に、キュレーションメディアと連動してハッシュタグの運動をしたり、フォロワー数が多い有名ユーザーにステマをしてもらうというものだ。それぞれ紹介したい。
ハッシュタグ企画
TwitterやInstagramにはハッシュタグがあるが、それらのメディアに、キュレーションメディアに特定のハッシュタグの投稿を促す投稿をする。ユーザーのインセンティブとしてはそのハッシュタグに投稿をすると企業の商品がもらえるということで、よりセンスの良い写真を投稿しようと躍起になる。
すると知らずのうちに一般の人のタイムラインにもその商品が流れることになり、ブランドイメージの向上や認知度をアップさせることができる。
ぶっちゃけこれは特定のハッシュタグを検索した人じゃなくて、全く関係のないユーザーのタイムラインに流すことが目的だからそれはアリなのかと思ったぜ。
そしてこれの単価は通常のタイアップ記事よりも高い。拡散力があるからな。
当然のように1本何百万というオーダーになっている。
有名アカウントによる拡散
これマジでやって良いのか?と俺は引いた。
何をするのかというと、キュレーションメディアがTwitterやInstagramの著名なアカウント者にコンタクトを取って、タイアップ記事などを拡散してもらうというサービスだ。
しかも広告主はどの人にコンタクトを取れるのかは選べず、キュレーションメディアが独自に行っているらしい。
1回の投稿で数十万という値段が動いていて、当然著名アカウントの持ち主にとってはおいしすぎるし、「これがオススメだよ」くらいの投稿内容だから、傍から見ればそれが宣伝目的なのかどうかは判別できない。
というかこういうのを知っちゃうと有名人がおすすめする商品すべてがきな臭く見えちゃうんだよなあ…
多分法律的には問題ないと思うけど、ここまでやるかってことに驚いたね
モデルや商品の撮影
キラキラした感じのキュレーションサイトはモデルや商品の撮影にノウハウがあるからそれを代行しますよというもの。
まあ単価はここでは言わないけど、結構エゲツない金額になってる。
多分時間あたりの料金はこれが一番高い。
雑誌の発行
多分ほとんど収益はないはずだが、MERYは雑誌を出している。
売上自体は結構あるそうなので、プロモーションの一環だと思う。
- 作者: MERY
- 出版社/メーカー: カエルム
- 発売日: 2016/10/01
- メディア: 雑誌
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まとめ
DeNAの人は俺のAdsense収益を見たら笑いすぎて死ぬ。多分サイバーエージェントの人も死ぬ。
もしそんな人がいたら俺に飯をおごってくれ。慢性金欠病者より。