先週の事ですが、出かけた帰りにとあるお店を目指して大手町から東京駅まで歩きました。
地下道を歩いていたのですが、OOTEMORIという謎の案内表示があり、興味がわいて地上に上りました。
そこは、高層ビルが建ち並ぶ大きな通りに、突然現れた小さな森。
大手町にいるのを忘れるほど、木々が鬱蒼と茂っています。
このカエデ、色づいたら見事でしょうね。
本当に、森の中に迷い込んだような場所でした。
それもそのはず、大手町タワーの敷地内に本物の森を再現するために、千葉県君津市の山林で試験育成した樹木を移植したのだそうです。
樹木だけではなく地面に生えている草木や雑草まで、森の中そのもののように生長していました。
綺麗に整った緑化ではなく、本物の森を大手町にという発想に驚きました。
そして木を眺め、緑に癒されながら(人間には緑が必要なのだ)と、しみじみ思いました。
けれども、コンクリートジャングルに連れてこられた樹木達は、ここで何を思うのでしょう?
何も思わないのか?木だから。
東京駅前を通過して、目指すはTOKIAビルの地下にあるこのお店です。
みんなのぱんや
こちらは、同じTOKIAの1階にあるVIRONの系列店です。
VIRONは、バゲットやクロワッサンがとても美味しいブーランジェリー。
VIRONのカフェを何度か利用したことがあるのですが、この地下のお店は知りませんでした。
たまたま見たテレビ番組の中で(いつものフレーズですね)みんなのぱんやが紹介されていたのです。
お品書きがずらりと並びます。どれも懐かしのラインナップ。
手間ひまかけた職人の技術で、昭和30年代の日本のパンを再現するというコンセプトのお店なのです。
でも、お店に着いたのは夕方で、お目当てのものは何もありませんでした。
種類がたくさん揃うのは、お昼前頃だそうです。
せっかく来たので、あるものの中から選びました。
袋もお店のカラーで、可愛いらしいイラスト入りです。
この4種類を買いました。
たまごロール
ちくわパン
きなこの揚げパン
くりーむぱん
野菜ごろごろ具だくさんのスープを作り、夫とふたりでパンとスープを食べました。
何だか給食メニューのような夕食。
どのパンも見た目はレトロですが、とてもいい材料で丁寧に作られていて、スーパーやコンビニの大量生産品とはまるで別物の美味しさでした。
大事な事なので、2回言います。
スーパーやコンビニの大量生産品とはまるで別物の美味しさでした!
たまごロールは、お家手作りの優しい味がしました。
ちくわパンは、私が昔食べたのは魚肉ソーセージでしたが、何かしみじみと懐かしい味。
「これ、ビールのつまみにも合う!」と、夫が言っていました。
きなこの揚げパンは、給食で食べたものとは大違いでフワフワで、油っぽくなくてきな粉がたっぷりで美味しかったです。
昔のコッペパンがやたら大きくて固くて不味かったせいで、私は給食の時間が苦痛でした。
今はこんなに良いパン屋さんがあって、美味しいパンが食べられてとても幸せです。
くりーむぱんも、絶品でした。
飲み会で遅い帰宅だった娘に、美味しいパンの話をしたら
「食べたかった。今、クリームパンが私のブームなのに!ヽ(`Д´)ノプンプン」
と、訳の分からない事を言うので、教えるんじゃなかったよ…
買えなかったお目当てのパンを買いに、今度はお昼前に行こうと思います。