パク大統領 大統領の任期めぐり憲法改正に着手へ
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韓国のパク・クネ(朴槿恵)大統領は、大統領の任期を1期5年で再選禁止と定めた現在の憲法は政策の継続性を損なっているとして、憲法改正に取り組む方針を明らかにし、実現すれば韓国の政治が大きく変わることになります。
パク・クネ大統領は24日、韓国の国会で演説し、1987年に改正された現在の憲法が大統領の任期を1期5年で再選禁止と定めていることについて、「政策の継続性が損なわれ、内政の課題解決や一貫した外交政策を推し進めることが非常に難しい」と指摘しました。そのうえで、憲法改正に取り組む方針を明らかにし、政府内に特別の組織を設置して改正案を作り、再来年2月までのみずからの任期中に改正を実現させるとして与野党に協力を求めました。憲法が改正されても、パク大統領の任期は変わりません。
韓国では、大統領の求心力が任期後半になると低下し、支持率を回復させようと、突然、日本や北朝鮮をめぐる政策を変更したり、政権が代わる5年ごとに経済政策が大幅に変わったりすることへの批判が強く、憲法改正が必要だという議論はこれまでもありました。
パク大統領は24日の演説で大統領の任期を具体的にどう改めるべきかには言及しませんでしたが、過去には、アメリカと同じように「2期8年まで」が適切だと主張しています。大統領の任期が変われば韓国の政治も大きく変わることになりますが、憲法改正には国会で3分の2以上の賛成が必要なため、多数を占める野党の出方がカギを握ります。
韓国では、大統領の求心力が任期後半になると低下し、支持率を回復させようと、突然、日本や北朝鮮をめぐる政策を変更したり、政権が代わる5年ごとに経済政策が大幅に変わったりすることへの批判が強く、憲法改正が必要だという議論はこれまでもありました。
パク大統領は24日の演説で大統領の任期を具体的にどう改めるべきかには言及しませんでしたが、過去には、アメリカと同じように「2期8年まで」が適切だと主張しています。大統領の任期が変われば韓国の政治も大きく変わることになりますが、憲法改正には国会で3分の2以上の賛成が必要なため、多数を占める野党の出方がカギを握ります。