整備拠点となる陸上自衛隊・木更津駐屯地に初飛来し、飛行するオスプレイ。手前は騒音測定する北関東防衛局の職員と集音マイク=千葉県木更津市で2016年午前8時57分、北山夏帆撮影
防衛装備庁は24日、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)に配備されている新型輸送機オスプレイの国内初の定期整備拠点となる陸上自衛隊木更津駐屯地(千葉県木更津市)で、オスプレイの騒音測定を実施した。オスプレイが木更津へ飛来したのは初めて。
同駐屯地では2017年1月に定期整備を開始し、年間5〜10機が飛来する見込みという。現在は格納庫などの改修中で、陸自が導入予定のオスプレイ17機の整備も担う。
オスプレイ2機が24日朝に到着し、午前8時50分ごろから予定の経路を周回。駐屯地内外の3カ所で騒音を測定した。木更津市の渡辺芳邦市長や滝口敏夫市議会議長らが立ち会い、キャロライン・ケネディ駐日米大使も訪れた。
駐屯地近くでは、整備拠点化に反対する住民団体のメンバーらが抗議の声を上げた。
騒音測定は木更津市議会の要請に基づき4月25日に実施される予定だったが、「米軍の運用上の都合」で延期されていた。【阿部義正、渡辺暢】