滑液包炎
関節痛を引き起こす病気のひとつ、滑液包炎の概要・原因・治療法を調査しました。
関節痛を引き起こす病気「滑液包炎(かつえきほうえん)」
体のいたるところにある滑液包(かつえきほう)という組織が炎症を起こし、激しい痛みを伴う症状です。痛みは全身どこにでも起こりえますが、主に肩や足首の関節に発症します。
滑液包とは、体の組織と組織の間にある薄い袋のこと。この中には滑液と呼ばれる液体が入っており、各組織間を守るクッションとしての役割を果たしています。
この滑液包が炎症を起こすことで、中の滑液が大量に分泌。その部位に痛みが生じ、滑液包炎へと至ります。症状が悪化すると、患部は赤く腫れあがります。
五十肩や捻挫と思い診察を受けてみたところ、実は滑液包炎だったという話は実に多く聞かれるため、関節に痛みを生じた際に疑うべき病気のひとつです。
滑液包炎の原因は?
原因はさまざまありますが、主に次の7つが挙げられます。
- 本来とは違う異常な関節の使い方
- 関節の継続的な酷使
- ケガ
- 痛風
- 偽通風
- 関節リウマチ
- 黄色ブドウ球菌による感染症
また、足首の滑液包炎(足関節滑液包炎)は、長時間の正座や足首の前をこする癖などが主な原因。また、まったくの原因不明というケースも少なくありません。
滑液包炎の治療法
症状のレベルに応じて、主に7つの治療法に分類されます。
- 安静
安静にすることにより炎症を和らげ、自然治癒を目指します。
- 関節の固定
炎症を起こした部位を、器具などで固定して負担を与えないようにし、自然治癒を目指します。
- 冷やす
炎症を冷やして、痛みを緩和させます。
- 抗炎症薬
薬で炎症を抑えます。
- 滑液を直接抜き取る
炎症によってたまった滑液を、注射器で抜き取ります。
- 滑液包を切除する
重症化してしまった場合には、炎症を起こした滑液包そのものを切除する手術を行います。
- 抗生物質
感染症を原因とする場合、抗生物質を投与して炎症を抑えます。
いずれにおいても、再発や症状の悪化を予防するために、関節や筋力の機能を強化する必要があります。そのため、理学療法士によるリハビリもまた、治療の一環として重要だといえます。
日常生活で予防できる方法としては、炎症性の関節の痛みを和らげるオメガ3脂肪酸を摂り入れることが重要。アメリカの研究で、オメガ3には関節の腫れや痛み、こわばりを和らげる作用があることが証明されています。
専門家による治療と、普段の生活でできることを上手に組み合わせ、健康的な日常を取り戻していきましょう。





