国連名誉大使に「ワンダーウーマン」 抗議の声も
国連は長期的な開発目標の1つである女性の権利向上をアピールする名誉大使に、アメリカの漫画キャラクターの「ワンダーウーマン」を任命しましたが、国連の内部から実在の人物を選ぶべきだなどとして、抗議の声が上がるなど議論になっています。
国連は去年、世界の持続的な発展を目指す新たな開発目標を採択し、このうち、女性の権利や社会的地位を向上させるという目標を広く知ってもらうため、アメリカの漫画のキャラクターで超人的な能力を持つ「ワンダーウーマン」を名誉大使に任命する式典を21日、ニューヨークの国連本部で開きました。
ワンダーウーマンは、1940年代に漫画で登場し、1970年代にはテレビドラマ化され、来年、映画化される予定になっています。式典には国連の幹部や、映画でワンダーウーマンを演じる女優のガル・ガドットさんなどが出席し、ガドットさんは「彼女の存在は社会に対してもっと要求し、努力もするよう私たちを奮い立たせてくれる」と述べました。
一方で、漫画のキャラクターを名誉大使に任命したことに対して、国連本部内でおよそ50人の国連スタッフらが実在の女性を選ぶべきだとして座り込んで抗議を行うなど、議論にもなっています。
一方で、漫画のキャラクターを名誉大使に任命したことに対して、国連本部内でおよそ50人の国連スタッフらが実在の女性を選ぶべきだとして座り込んで抗議を行うなど、議論にもなっています。