こんにちは。わっふるです。
金曜日の夜中に、大学の合否が3~5日で結果が出るという知らせを受けました。そろそろかなあ?とそわそわしながら待ってます。
そんなわけで(?)今日は大学に関連した記事です。
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アメリカでは飛び級ができるという話は知ってますか?天才的な能力を持った小学生が大学に入学する話などは聞いたことがあるかもしれません。
でも、実は天才じゃなくても飛び級ができるって知ってましたか?
高校で飛び級
それは、高校での話です。
前提として、アメリカの高校は、大学のように単位制で、日本の中3〜高3(以下9~12年生)の4年制です。
私の通っていた高校は、7コマ×2学期×4年制で最大56単位取れるのに対し、卒業に必要なのは40単位でした。なので、9~11年生のうちに、空きコマやサマースクール(夏休みに学校やネットで授業を受けられる制度)を利用することで、必修科目を取り終えることもできます。
必修科目を取り終えた生徒はその後どうするのか?
そのまま11年生終了時に卒業することも可能ですが、ほとんどの生徒がAdvanced Placementというプログラムを利用して大学の単位を取ります。
APとは?
Advanced Placement(以下AP)とは、College Boardがアメリカ・カナダの高校生に大学レベルの授業・試験を提供するプログラムです。
(College Boardは大学進学適性試験であるSAT・それに準ずる模試であるPSATを主催したり、ホームページ上でアメリカの大学情報を提供したりしている非営利法人です。)
このプログラムで、生徒は高校で大学レベルのクラス(AP Course)を受講することができます。これは高校の単位として加算されます。
APの核となるのは、アメリカの学期末である5月に行われる試験です。その試験の結果が最低1から最高5までの5段階評価で示され、(大学によって科目・単位数は異なりますが、)3以上の成績は大学の単位として認められます。
また、生徒はAP Courseを受講せずに、試験だけ受けることも可能です。
APのメリット
早く卒業できるのに、なぜ多くの生徒はAPを利用するのか?その理由は大きく2つあります。
安く単位が取得できる
アメリカの大学の授業料は単位あたりで求められます。そして、安くはありません。州立大学でも約27500円/単位です。
一方、APでかかる費用は、授業料(義務教育なので無料)+教科書代(約2000円)+試験料(約10000円(教科によっては州の補助が出るので約1000円))=約12000円で、最低3単位取得できます。
例えば、Calculus ABという科目は、教科書代(約2000円)+試験料(約1000円)=約3000円で、4単位認められます。大学で単位を取得する場合と約10万円も違います。
GPAに特別点が加わる
アメリカの大学出願では、高校の成績表を提出しなければいけません。
その中で、AP Courseを取ったことやその成績は、例え1・2科目だとしても評価されます。
さらに、AP Courseを取るとGPAに特別点が加わります。GPAは1~4の4段階評価にも関わらず、同級生の中にはAPの加点でGPA 4.8で卒業した子もいました。
まとめ
私は11年生の時に日本の高校から編入してきたため、英語や社会の必修科目を取る必要がありました。その一方で、数学は日本の授業の方が進んでいたため、12年生の時にAP Calculus ABの授業を受け、試験の結果は4で、大学の単位として認められることになりました。もちろん簡単ではありませんでしたが、大学レベルに挑戦できたことで自分の自信になりました。
また、APだけではなく、Advance College Project(受講&大学の期末試験を受けることで高校と大学の二重単位を取得できるプログラム)など、日本には無いアメリカの制度を知ることができていい経験になりました。日本の高校では大学受験に向けての授業が中心で全く同じ制度を取り入れることは難しいでしょうが、高校生のうちに大学の授業に触れる機会がもっとあってもいいのではないかと思います。
Thank you for reading ;)