蓄電池電車「DENCHA」=北九州市若松区で2016年10月19日、神崎修一撮影
九州市の筑豊線若松−折尾間 2両編成
JR九州(福岡市)は19日、北九州市の筑豊線若松−折尾間で新型の蓄電池電車「DENCHA(デンチャ)」(2両編成)の運行を始めた。蓄電池電車の営業運転は同社で初めて。
若松駅であった出発式で、青柳俊彦社長が「世界の環境首都を目指す北九州市にふさわしい電車です」とあいさつ。同市の北橋健治市長らがテープカットし、運行開始を祝った。
当面は同区間を1日4往復する。床下に蓄電池を搭載し、折尾駅で充電し、非電化の同区間はパンタグラフを畳んで蓄電池の電力で走る。従来のディーゼル車に比べて二酸化炭素(CO2)の排出量が削減できる。車両デザインは工業デザイナーの水戸岡鋭治氏が担当し、外観は白を基調にして、ドアは地球をイメージした青にした。【神崎修一】