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「何したか覚えない」24歳定時制高校生

殺傷事件があった住宅を調べる捜査員ら=大阪府門真市で2016年10月19日、平川義之撮影

逮捕容疑は殺人未遂容疑で 被害の長女ら「面識がない」

 19日午前4時10分ごろ、大阪府門真市四宮2、大工、川上幸伸さん(43)方から、「知らない男が家に入ってきて父が刺された。私も妹も弟も刺された」と長女(19)から110番があった。府警門真署員が駆け付けると、川上さんが2階寝室の布団の上で血を流して倒れていた。心肺停止状態で搬送され、間もなく死亡が確認された。長女と次女(17)と長男(15)は軽傷。府警は現場にいた男を殺人未遂容疑で現行犯逮捕。殺人容疑に切り替えて捜査している。

 府警によると、男は同市北岸和田3、定時制高校生、小林裕真(ゆうま)容疑者(24)で、「自分が何をしたか、はっきり覚えていない」と供述しているという。2階でうずくまっているところを逮捕された。「(川上さんに)だまされた」などとも話しているが、川上さんとの関係は分かっていない。小林容疑者の親族は容疑者について「精神疾患で通院中だ」と説明している。

 長女ら子ども3人は2階で就寝中で、「おまえ誰や」という川上さんの叫び声に気づいて様子を見に行くと、小林容疑者が馬乗りになって川上さんを刃物で刺していたという。胸部に複数の刺し傷があった。

 川上さん宅は2階建てで、玄関脇の窓が壊されていたという。凶器とみられる血のついた日本刀(刃渡り約30センチ)が2階廊下に落ちていた。小林容疑者が背負っていたリュックサックには、刺し身包丁(同約20センチ)となた(同約20センチ)が入っていた。

殺傷事件が起こった現場の位置

 現場は京阪本線萱島(かやしま)駅から南東約1キロで、住宅や倉庫などが並ぶ地域。小林容疑者の自宅は川上さん宅から南東約600メートルで、長女らは小林容疑者について「面識がない」と説明しているという。府警は今後、小林容疑者と川上さんとの関係や事件の動機について捜査する。【山田毅、宮本翔平、米山淳】

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