大阪府警から派遣の20代 沖縄県警「不適切な発言だった」
米軍北部訓練場(沖縄県東村、国頭村)のヘリコプター離着陸帯(ヘリパッド)の建設工事を巡り、現場の警備に派遣されている大阪府警の20代の男性機動隊員が、工事に反対する人々に「土人が」などと差別的な暴言を吐いていたことが分かった。沖縄県警が19日、「不適切な発言だった」と事実関係を認め、「極めて遺憾。これまでも現場では丁寧な対応を心がけるよう指導してきたが、今後そのようなことがないよう指導していく」と話した。
県警によると、18日午前9時45分ごろ、東村高江で、数人が侵入防止のためのフェンスをつかんで抗議していたのに対し、機動隊員の1人が「触るな」「どこつかんどるんじゃ、ぼけ、土人が」などと発言した。機動隊員は事実関係を認めているという。
当時の様子が動画投稿サイト「ユーチューブ」にアップされ、警察への批判が高まっていた。「黙れ、こら、シナ人」と発言するシーンもあり、県警が調べている。【佐藤敬一】