国王死去のタイ 政府が服を黒く染めるサービス

国王死去のタイ 政府が服を黒く染めるサービス
k10010733911_201610181717_201610181719.mp4
タイでは、死去したプミポン国王への弔意を表すため、黒い服を着る動きが広がっていますが、貧しいなどの理由で新しい服を買えない人もいることから、政府は手持ちの服を無料で黒く染めるサービスを始めました。
タイでは、死去したプミポン国王への弔意を表すため、多くの人が黒い服を身に着けていますが、需要が急増し、品不足が起きている一方で、貧しいなどの理由で新しい服を買えない人もいます。
このためタイ政府は、全国およそ1000か所で、市民の手持ちの服を無料で黒く染めるサービスを始めました。
首都バンコクにある政府庁舎の前の会場では、多くの市民が服を持ち込み、軍の関係者やボランティアの学生たちが色とりどりの服を次々に黒く染めていました。
隣の県からバスに乗ってきたという女性は、「新しく服を買うお金はないので助かります。貧しい人も喪に服せるよう支援してもらえるのはうれしいです」と話していました。
このほかにもタイ政府は、所得が低い人に無料で黒いTシャツを配ることを決めているほか、需要の急増に乗じて黒い服を値上げしている悪質な業者については厳しく取り締まることにしています。