教授は既に「言葉の選び方が乱暴だった」と謝罪、投稿削除
広告代理店最大手の電通の新入社員だった女性(当時24歳)が過労で自殺し、労災認定されたことが報じられた日に、東京都江東区の武蔵野大グローバル学部グローバルビジネス学科の長谷川秀夫教授(61)が「過労死は情けない」などとネット上に書き込みをしていた。同大は10日付でホームページ上に謝罪文を掲載した。
同大学によると、長谷川教授は女性の労災認定が報道され、政府の「過労死等防止対策白書」が公表された7日以降、ニュースサイトなどに「月当たり残業時間が100時間を超えたくらいで過労死するのは情けない。自分が請け負った仕事をプロとして完遂するという強い意識があれば、残業時間など関係ない」などと投稿した。教授はその後「言葉の選び方が乱暴だった」などとして謝罪し、投稿を削除した。
同大にはメールや電話で「長時間労働の是正に逆行する」「女性や遺族に対してあまりにも失礼」などの意見が多数寄せられたという。長谷川教授は東芝で主に財務畑を歩み、ニトリで役員を務め、昨年4月に武蔵野大教授に就任した。【山崎征克】