河村市長「近く入場制限発表」 耐震性で
耐震性が問題になっている名古屋城天守閣について、名古屋市の河村たかし市長は6日、報道陣に対し、「近く入場制限を発表する」と述べた。実施時期や期間などは今後、詰めていくという。
鉄筋コンクリートの天守閣は、市の耐震調査で、震度6強で倒壊の恐れがあるとされる。市が8月末までに建築の有識者6人に意見を聞いたところ、大半が入場制限の必要性を提言。一方、入場制限は観光面での影響もあり、市長の判断が注目されていた。
天守閣を巡っては、耐震化も兼ね備えた早期の木造復元を目指す市長と、慎重な市議会との間で意見が対立している。入場制限を打ち出すことで、市議会に同意を促す狙いもあるとみられる。【三上剛輝】