『手話』をポップに 絵本に表現
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ことし7月に出版されて、注目を集めている絵本「ハンドトーク・ジラファン」。「ハンドトーク」という言葉は、作者の門秀彦さんが作った言葉で、手話のことです。「手話」をポップに表現した作品について井原アナウンサーが門さんに聞きました。
絵本「ハンドトーク・ジラファン」。おしゃべりが苦手な主人公の少年、マールは、ある日森で、耳が手になっていて手話で会話する不思議な動物「ジラファン」と出会います。手話を知らないマールが身ぶり手ぶりを交えてしだいに会話できるようになっていくストーリーで、大胆な色づかいのポップな絵が人気を呼んでいます。
手話をポップな絵本に
絵本「ハンドトーク・ジラファン」。おしゃべりが苦手な主人公の少年、マールは、ある日森で、耳が手になっていて手話で会話する不思議な動物「ジラファン」と出会います。手話を知らないマールが身ぶり手ぶりを交えてしだいに会話できるようになっていくストーリーで、大胆な色づかいのポップな絵が人気を呼んでいます。
子どもの頃から手話を
東京・港区で作品を制作中の門さんを訪ね、新作の絵本について聞きました。
(井原)
「ストーリーはどういうふうに発想されたんですか?」
(門さん)
「主人公の少年、マールは僕だったりします。今もそうなんですけどわりと人見知りなんです。絵を描いてなんかやってる時っていうのはなんかしゃべれてるような僕がしゃべってるプラス描いているものがしゃべってる感じがするので安心するのかもしれないですね」
門さんは、長崎県で耳の不自由な両親の元に育ち、自然と手話を身につけました。その頃から、絵も使ってコミュニケーションしていたそうです。パンを作る工場や、洋服屋で働きながら絵を描き続けてきた門さんは、30代の時、手話を描いたイラストが、ファッションブランドのTシャツに採用されました。
(門さん)
「ほかの人に手話見せたときに、それはおもしろいかわいいカッコイイやってみたいみたいな。反応聞いてから手話っておもしろいんだって気付きました」
(井原)
「ストーリーはどういうふうに発想されたんですか?」
(門さん)
「主人公の少年、マールは僕だったりします。今もそうなんですけどわりと人見知りなんです。絵を描いてなんかやってる時っていうのはなんかしゃべれてるような僕がしゃべってるプラス描いているものがしゃべってる感じがするので安心するのかもしれないですね」
門さんは、長崎県で耳の不自由な両親の元に育ち、自然と手話を身につけました。その頃から、絵も使ってコミュニケーションしていたそうです。パンを作る工場や、洋服屋で働きながら絵を描き続けてきた門さんは、30代の時、手話を描いたイラストが、ファッションブランドのTシャツに採用されました。
(門さん)
「ほかの人に手話見せたときに、それはおもしろいかわいいカッコイイやってみたいみたいな。反応聞いてから手話っておもしろいんだって気付きました」
言葉以外で気持ちを伝える
絵本には、体の一部がクレヨンになっている猫や、楽器になっている動物たちが登場して、絵や音楽でも会話します。言葉以外でも気持ちを伝えることが、門さんのテーマです。そのテーマに沿って、門さんは海外の国々を訪れ、子どもたちと一緒に絵を描いてコミュニケーションしてきました。
みんなで絵を描く現場にお伺いさせていただきました。
この日は、子どもたちや外国人が30人以上集まっていました。
門さんは、まず、まとめたクレヨンで一本の道を描き始めました。
道の回りには、みんなが思い思いの絵を描いていきます。
小さな子どもが、門さんが描いた魚に反応し、絵を描き始め、何か言いたそうにしていました。
ブラジルから来た観光客は、広島・宮島の絵を描き始め、門さんは、その隣に、手を合わせている人を書き加えました。
(門さん)
「こっちで誰かが描いている絵とこっちで描いてる絵は最初バラバラなんですけどだんだん描くとこなくなってくとくっついてくるんですよ。交差したり消し合ったり影響しあったりおしゃべりみたいな」
完成すると、どこを見ても明るい色づかいで楽しそうな作品に仕上がってました。参加した誰もが、同じ気持ちを抱いていたからかもしれないと感じました。
(門さん)
「美を追究するとか、アートとしてそれを追求していくタイプの人もいますけど、僕にとっては言葉に近づきたいんですよね。僕はやっぱり思いを伝える、逆の立場で言うと思いを受け取るみたいなことがやりたいこと。僕がしゃべれるだけの言葉で一生懸命しゃべりますけど、それで表現出来てないというところを絵で描きたいなと思います」
門さんは、絵本に出てくる「ジラファン」のキャラクターをスマートフォンのアプリで使う自分の気持ちを伝えるためのイラストにもしています。それぞれ手話を描いていて、『言葉だけではないコミュニケーション』をするジラファンの本領発揮という感じです。
みんなで絵を描く現場にお伺いさせていただきました。
この日は、子どもたちや外国人が30人以上集まっていました。
門さんは、まず、まとめたクレヨンで一本の道を描き始めました。
道の回りには、みんなが思い思いの絵を描いていきます。
小さな子どもが、門さんが描いた魚に反応し、絵を描き始め、何か言いたそうにしていました。
ブラジルから来た観光客は、広島・宮島の絵を描き始め、門さんは、その隣に、手を合わせている人を書き加えました。
(門さん)
「こっちで誰かが描いている絵とこっちで描いてる絵は最初バラバラなんですけどだんだん描くとこなくなってくとくっついてくるんですよ。交差したり消し合ったり影響しあったりおしゃべりみたいな」
完成すると、どこを見ても明るい色づかいで楽しそうな作品に仕上がってました。参加した誰もが、同じ気持ちを抱いていたからかもしれないと感じました。
(門さん)
「美を追究するとか、アートとしてそれを追求していくタイプの人もいますけど、僕にとっては言葉に近づきたいんですよね。僕はやっぱり思いを伝える、逆の立場で言うと思いを受け取るみたいなことがやりたいこと。僕がしゃべれるだけの言葉で一生懸命しゃべりますけど、それで表現出来てないというところを絵で描きたいなと思います」
門さんは、絵本に出てくる「ジラファン」のキャラクターをスマートフォンのアプリで使う自分の気持ちを伝えるためのイラストにもしています。それぞれ手話を描いていて、『言葉だけではないコミュニケーション』をするジラファンの本領発揮という感じです。