幼児向けのおもちゃ(知育玩具)の「全身ブロック」を知っていますか?
ブロックと言えば、1ピース数cmの小さなものをイメージすると思いますが、全身ブロックは、1ピースが10センチ以上もある大きなブロックです。
生後1歳前後の子供は、普通の小さなブロックを渡してもカチカチ打ち鳴らしたり、投げて遊んだりするだけですが、巨大ブロックなら全身を目いっぱい使って、手軽に積んだり並べたりして遊ぶことができます。
この記事では、全身ブロックの概要と対象年齢、遊び方と知育効果について紹介します。
全身ブロックとは
全身ブロックとは、1ピースがとても大きく軽いブロックのおもちゃです。
遊び方は普通のブロックと一緒で、自由な発想で積んだり並べたりするのですが、とにかく1ピースが大きくて軽いので、乳児期の子供でも簡単に扱えます。
また、説明書に記載された通りに組み立てることで、おうちやバスなどを作ることもでき、作ったものの中に子供が入って遊ぶこともできます。
赤ちゃんが口に入れる心配もないので、安全面でも優秀なおもちゃです。
日本では、「ピープル」社の「1歳には全身でブロック」が有名で、ベビザラスをはじめ、全国のおもちゃ屋さんで販売されています。
ピープル社製の全身ブロックの場合、1番小さいブロックでも15cm×17cmあります。
全身ブロックの対象年齢
対象年齢が生後1歳からとなっている商品が多いですが、生後5,6歳頃まで長く遊べるおもちゃ(知育玩具)です。
実際、パパママが全身ブロックを子供に買ってあげる時期として一番多いのは生後2、3歳頃となっています。
全身ブロックの年齢ごとの遊び方と知育効果
全身ブロックは、他の知育玩具と一緒で、年齢によって遊び方や知育効果が変化していきます。
生後1歳頃~
生後1歳頃の赤ちゃんは、放っておくと、大きなブロックを持ち上げたり、投げたりして遊びますが、パパママが積んで見せると、真似を始めます。
慣れないうちはうまく積めず、パパママが作った物を壊したり、作った物の中に入って遊んだりするのが中心ですが、2段、3段と積めるようになります。
積んだり崩したりの動作は全身運動なので、全身の筋肉やバランス感覚が鍛えられていきます。
一人でたっちや一人歩きができるようになると、自分の身長くらいの高さまでブロックを積み上げられる子供も出てきます。
生後1歳6ヶ月頃~
積み方に工夫がみられるようになります。
例えば、斜めにブロックを積み、崩れそうになると積みなおしたり、同じ色ばかり積んだり、形にこだわったりするようになります。
このように、自分でバランスや形を考えてブロックを積みあげることで想像力や創造力が培われます。
また、物の構造に対する理解が深まるという指摘もあります。
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生後2歳頃~
簡単な物なら、パパママが積んだのと同じようにブロックを積むことができるようになります。
そして、そこから子供自身が創造力を発揮してアレンジしたり、より複雑な積み方をしたりできるようになっていきます。
生後2歳前後になると、普通の小さなブロックでも遊べるようになりますが、「大きな物を作ることができる。」、「作った物の中に入ることができる。」という魅力から、引き続き全身ブロックで遊び続ける子供もたくさんいます。
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全身ブロックで気になること=かさばる(収納スペースの確保が難しい)
いずれの商品も、1番小さいピースが10cm×10cm以上で、30ピース前後がセットで売られています。
また、家の窓やドアなど数十cmあるピースもあるため、多少かさばるのは確かです。
ただし、説明書に書いてある通りに片づけるとひとかたまりにまとめることができるので、部屋の端に置いておけばそれほど気にはならないはずです。
まとめ
全身ブロックについて紹介しました。
遊びながら筋肉やバランス感覚を鍛えるにはうってつけの商品です。
雨風の強い日など外出できない日に、家の中でたくさん身体を動かして遊べるのもポイントです。
また、全身ブロックで育まれた創造力や想像力は、普通の小さなブロックを組み立てたり、その他の知育玩具で遊んだりする時の素地になります。
1万円前後と比較的高価な知育玩具ですが、得られる知育効果は大きいと言えます。