動機は「溺れる顔を楽しむ」 児相送致
12〜13歳の少年3人を傷害と暴行の非行内容で大阪府警
大阪府の岸和田市と忠岡町の突堤で釣り人が相次いで海に突き落とされた事件で、大阪府警は30日、府内の中学1、2年の少年3人(12〜13歳)を傷害と暴行の非行内容で児童相談所(児相)に送致した。突き落とした様子を動画撮影しており、3人とも「人が溺れる顔を見て楽しもうと思った」などと話している。
非行内容は19日午前6時過ぎ、岸和田市木材町の突堤で釣りをしていた中学2年の男子生徒(13)の肩を押して約1メートル下の海に転落させた。約1時間後、約2キロ離れた忠岡町新浜の突堤でも同府八尾市の男性会社員(56)に「釣れていますか」と声をかけ、背中を押して海に転落させ腰などを捻挫する軽傷を負わせたとしている。
府警によると、現場には別の中学2年の少年(13)もいたが、突き落としには関わっていなかったため、府警はこの少年については児相への通告にとどめた。4人は同じ中学の遊び仲間で、送致された3人は事件の2日前から釣り人を突き落とす計画を立てていた。【宮嶋梓帆、千脇康平】