成田空港発着枠拡大へ 3本目の滑走路の位置など具体案

成田空港発着枠拡大へ 3本目の滑走路の位置など具体案
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成田空港の発着枠の拡大に向けて、検討を進めている国や自治体などの協議会が27日開かれ、建設が検討されている3本目の滑走路の位置や運用時間を、3時間延長するといった具体案が示されました。移転や騒音など住民生活への影響を伴うことから、成田空港会社は説明会などを通じて理解を求めたいとしています。
この協議会は国土交通省と成田空港会社、それに千葉県や空港周辺の自治体でつくるもので、3本目の滑走路の建設など発着枠の拡大に向けた具体案が27日夜、千葉市で開かれた会合で示されました。

それによりますと、3本目となる滑走路は長さ3500メートルとし、B滑走路の南東側に当たる芝山町に建設するとしています。
また、長さ2500メートルのB滑走路を北側に1000メートル延伸し、航空機が発着できる運用時間を早朝と深夜で合わせて3時間延長して、午前5時から午前1時までとするとしています。
これらにより、年間に発着できる回数を今の30万回から50万回にまで増やすことができるとしています。

その一方で、3本目の滑走路の建設を想定している区域などに住む、およそ200世帯が移転の対象になると見込まれているほか、法律に基づく騒音対策が必要となる住民も今の5400世帯から、さらにおよそ2000世帯増えるということです。

住民からは不安の声などが上がっていて、成田空港会社は今後、説明会などを通じて理解を求めたいとしています。

成田空港会社の夏目誠社長は記者会見で、「住民の方々の生活環境への影響を十分に考慮して丁寧に説明を尽くしていきたい」と述べました。

関係自治体の首長は

成田市の小泉一成市長は「成田は羽田だけでなく、アジアの空港との競争に遅れを取っていると感じているので機能強化は必要だ。ただ、住民生活への影響がとても大きいため空港会社には丁寧な説明を求めたい」と話していました。

具体案で3本目の滑走路の建設が想定されている芝山町の相川勝重町長は「住民の生活は最大限守らなければならないと考えているので、騒音対策については空港会社と具体的な議論を進めたい」と話していました。

また、成田市に隣接し、空港用地の一部が町内に入ることが想定されている多古町の菅澤英穀町長は「機能強化には賛成だが、移転候補となる人たちの生活基盤を、どう作っていくのかなど課題は山積みだ。空港会社は努力するというので、行政としても対応していきたい」と話していました。