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「ポケモンGO Plus」はスマホ競争の軸を変える

「触覚」で可処分時間を倍化する3500円のデバイス

2016年9月27日(火)

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 ポケモンを発売元、任天堂を販売元として9月16日に発売された「ポケモンGO Plus」。あまりの人気に発売早々売り切れた。両社は「現在、追加生産を行っており、次回出荷は11月上旬を予定しております」としている。

 この商品が何かと一言で表現すれば、「スマホでポケモンGOを表示したままにしなくてもポケモンGOで遊べる専用デバイス」ということになる。

 ポケモンGOは、スマホの画面で同ゲームをアクティブに表示し続けることを前提に設計されている。例えば、同ゲーム起動中に限って、移動した距離に応じて「卵」が孵るなどのインセンティブを得ることができる。また、各種アイテムを獲得できるポケストップに到達したり、ポケモンに遭遇したりしたことを知ることもできる。ポケモンGOで遊んでいて、途中でメールを受信して読んだり返信したりしたとすると、その間に移動した距離はカウントされず、ポケストップやポケモンの存在も通知されない。おのずとユーザーは同ゲームを起動したまま移動することを余儀なくされていた。

 ポケモンGO Plusを使えば、ポケモンGOの画面を表示させずにポケモンを捕獲できるようになる。アイテムも回収できるようになる。例えば、右手でスマホを操作してメールを送受信しながら、左手でポケモンGO Plusを操作するようなことも可能になる。

 この端末の、ユーザーにとっての操作性や利点を解説することが本稿の目的ではない。書きたいのは、この端末が、これまでスマホというプラットフォームを舞台に繰り広げられていた競争に新たな地平をもたらす可能性がある、ということだ。売価わずか3500円の単純な作りの端末だが、記者には、「子供だましのおもちゃ端末」とは到底侮れない“野望”が秘められているように思えている。

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「「ポケモンGO Plus」はスマホ競争の軸を変える」の著者

池田 信太朗

池田 信太朗(いけだ・しんたろう)

日経ビジネスオンライン編集長

2000年に日経BP入社。2006年から『日経ビジネス』記者として、主に流通業界の取材に当たる。2012年『日経ビジネスDigital』のサービスを立ち上げて初代編集長、2012年9月から香港支局特派員、2015年1月から現職

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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