第11話の放映日時とあらすじ
★ 昭和41(1966)年9月25日
こちらのサイトで本編(25分程度)をご覧になれます。
ある日のことだった。
ホシノ少年が学校の友達と原っぱで遊んでいると、
空にキラリと光るものが見えた。
女の子のひとりが「空飛ぶ円盤じゃないの?」というが、
ホシノ少年は隕石ではないかと思う。
物体はサッカーボールのようで奇妙な色をしていた。
少年のひとりが「こんなものよりビー玉のほうがいい」と言うと、
なんとそれはビー玉に早変わりした。
ホシノ少年が「僕はレーシングカーがいい」と言うと、
今度はおもちゃのレーシングカーに変わった。
子供たちは「頭の中で思い描いたものに変わる石」だと知り、
『魔法の石』と呼んで喜んだ。
大きなケーキがほしいと言ったり、ピアノがほしいと言って遊んでいたが、
ホシノ少年は石の正体を調べたほうがいいと思って、
科特隊本部に届け出た。
山本博士の研究チームが解析したところ、
石は地球上にはない元素でできており、
鉱物と動物の両方の要素を持っているという。
そして、人間のテレパシーを感じ取って、
思ったところの姿に変身する能力を持っていた。
山本博士は石が悪人の手に渡ることを恐れた。
取材に来ていた新聞記者は、理想の花嫁を念じて喜ぶが、
会見の終了後に鬼田という男の策略で、
石は研究所から消えてしまう。
鬼田は石をギャンゴという怪物に変えて、
人々を驚かせようとするのであった-。
★CAST
ハヤタ : 黒部進
ムラマツ : 小林昭二
アキコ : 桜井浩子
イデ : 二瓶正也
アラシ : 石井伊吉
ホシノ : 津沢彰秀
山本博士 : 朝香春彦
新聞記者 : 青島幸男
鬼田 : 山本廉
☆登場怪獣
ギャンゴ(脳波怪獣)
脚本 : 宮田達男
(敬称略)
妙香の感想
初代ウルトラマン全39話の中で、いちばん気軽に観れる物語です。
子供たちが元気よく外で遊んでいるシーンは、
古き良き時代の懐かしさを感じさせますし、
『魔法の石』を見つけてはしゃぐところも、純真でいいなと思います。
有名なおとぎ話で「打ち出の小槌」がありますが、
たぶん、それをモチーフにした話じゃないでしょうか。
ゲストで青島幸男さんが出ているのもいいですね。
彼は「いじわるばあさん」を演じたことで有名ですが、
1期だけ東京都知事(在任期間1995~98)を務めたことがありました。
そこで、ふと思ったんですが、
もし現代の東京にこの『魔法の石』があったら、
「安心・安全な市場を建設してください」と願う人がいるんじゃないでしょうか。
また、『魔法の石』を操った鬼田が小悪党でよかったです。
彼が「世界征服」とか「人類抹殺」を考えていたら、
もっと恐ろしいモンスターが出てきたかも知れません。
でも、ギャンゴは暴れたものの凶悪なところはほとんどなく、
ユーモラスで可愛らしいところがありました。
ウルトラマンが空を飛んでいるのを見て、
「おれも飛びたい!」というジェスチャーを見せていましたから。
ラストで元の石に戻って、
ハヤタの手で宇宙に返されるオチもいいですね。
どこの星から飛んできたのかは気になりますが・・・