2026年夏のアジア大会 愛知県・名古屋市の共同開催に

2026年夏のアジア大会 愛知県・名古屋市の共同開催に
4年に1回開かれるアジア最大のスポーツイベント、アジア大会の2026年の夏の大会について、愛知県と名古屋市で共同開催されることが決まりました。
愛知県と名古屋市は、ことし5月、2026年夏のアジア大会の開催地に共同で立候補を表明し、今月、JOC=日本オリンピック委員会が立候補を正式に承認して、OCA=アジアオリンピック評議会に提案していました。
25日にベトナムのダナンで開かれたOCAの総会で、愛知県と名古屋市以外に立候補した都市がなく、共同開催が満場一致で承認されました。
日本で夏のアジア大会が開かれるのは、1958年の東京、1994年の広島大会に続き3回目で、32年ぶりとなります。

愛知県と名古屋市が示している構想では、36の競技を実施し、ほとんどの会場は愛知県内で、ホッケーなど一部の競技は岐阜県や静岡県で行うということです。
決定について、JOCの竹田恒和会長は「オリンピックは2018年冬がピョンチャン、2020年夏が東京、2022年冬が北京と、アジアでの開催が続き、スポーツや文化でアジアの注目度が飛躍的に高まっている。この流れを引き継ぎアジアの発展に寄与できるよう、愛知県と名古屋市と力を合わせ大会の成功に向け取り組みたい」とコメントしています。

愛知県庁では拍手や万歳

愛知県庁では、中西副知事や名古屋市の新開副市長らがインターネットで現地の様子を見守りました。そして、共同開催が決定すると、拍手や万歳をして喜び合いました。
中西副知事は「名古屋市との共同開催が決まって本当によかった。すばらしい大会となるように名古屋市や関係者と取り組んでいきたい」と話していました。
また、新開副市長は「やっとスタート地点に立てたと思っている。愛知らしい大会になるように、県や関係者と一緒に大会をPRしていきたい」と話しました。

OCA=アジアオリンピック評議会の総会に出席している愛知県の大村知事と名古屋市の河村市長はコメントを発表しました。
大村知事は「大会は、アジアとの交流を深める機会となるなど、愛知と名古屋に限らず、日本全国にとって意義のあることだと考えている。今後、大会の成功に向けて準備に取り組んでいきたい」、
河村市長は「アジアの人たちに、愛知と名古屋のことを好きになってもらえるように、大会に向けて引き続き愛知県と手を携え、市民と一緒になって取り組んでいきたい」としています。