私は株式投資では10年くらい前までは、デイトレードやスイングトレードがメインだったので、外国人持ち株比率が高い銘柄を選ぶことの方が多かったのですが、長期投資がメインとなった今では、外国人持ち株比率が低い銘柄を選んで保有するようになっています。
何故、長期投資がメインになったら外国人持ち株比率が低い銘柄を選ぶようになったのかを今日は書いてみたいと思います。株式投資の初心者の方は、知っておいて損はないと思いますよ。
外国人持ち株比率が低い銘柄を選ぶ理由
これは時価総額の小さい株式を好んで保有している私の場合であって、大型株などを好んで保有されている方にはそれほど当てはまりません。
大型株は、どれもそれなりに外国人持ち株比率が高いですし、時価総額も大きいので、そこまで影響はないと思います。たぶんですけど。
何故、外国人持ち株比率が低い銘柄を選ぶかというと、私の感覚では、時価総額が小さくて外国人持ち株比率が高い銘柄では、訳の分からない上昇や下落が起こる事が多くて、長く保有しているとそれが精神的に負担になってしまうからです。
外国人持ち株比率が高い銘柄で保有するとなると、余程の大型株しか買わないと思います。外資系ファンド等が遊べないくらいに時価総額が大きい。
外資系ファンド等の常套手段
何故、外国人持ち株比率が高い銘柄では、訳の分からない上昇や下落が起こる事が多いのか?
これは外資系がどういった手口で日本人投資家をカモにしてきたのか、ということなのですが、その手口の内容を書きたいと思います。
ただ、だからと言って外資系が悪だとは思わないですよ。カモにされる方が・・・ね。
投資家の中には外資系ファンド等が保有している銘柄を好んで買う人もいると思います。
外国人が買っているということは、その分株価も上がる可能性が高い(しかも派手に上昇することが多かったような気がする。)ということですから。
ただ、外国人持ち株比率が高い銘柄を買う際に気をつけてほしい点があります。
その気をつけてほしい点とは、外資系ファンド等が株式の大量保有報告書に記載される保有率を利用して株価を操作してくる場合が頻繁にあるということです。
最近はどうなのかは知りませんが、日本の株式市場の外国人持ち株比率が30%、外国人売買比率70%であることを考えると、おそらく変わっていないと思います。
外資系ファンドや外資系証券等の具体的な手口はこんな感じです。
まず、外資系が保有している株があるとします。その株を本当は売って利確したいのだけれど、正直に売ってしまったら、株価が下がり売却単価が下がってしまいます。何しろ大量に保有していますから売り抜けるのも大変です。
なので、売りたいという気持ちをさとられないために、一度、その保有している株を買い増しします。株の保有率を増加させ、これからもその株を買い続けると投資家に思わせます。そして、保有率の増加が公表された翌日から売ってくるという手口です。
そうとは知らない投資家達は、今後も外資系ファンド等がその株式銘柄を買ってくるだろうと予想し、その銘柄を買ってしまいます。その投資家達の買いに、外資系ファンド等が売りをぶつけることで、売り抜けるんですね。
逆に本当は買いたいときは、一度、保有率を減少させ、その後、買ってくるという感じです。
こういった事をやる外資系ファンドや外資系証券が今もあるのかは知りませんが、実際に過去にはあったことなので、頭に入れておいて損はないと思います。
私はこういった事で含み損を抱えたりするのが嫌で外国人持ち株比率が低い銘柄を選ぶようになりました。
外資系ファンド等の中には、長期で保有するのが目的で日本の株式市場に投資するところもありますので、外資系だからといってすべてが当てはまるわけではありません。
ただ、今の世界情勢を考えると何かが起これば、すぐにでも資金を引き上げるのが外資系です。なので、外国人持ち株比率が高い銘柄は、何か混乱があった時の下落率が高くなる確率は高いと思います。
外資系の買いや売りで派手な値動きをする銘柄は、デイトレードやスイングトレードには向いてますが、私のような長期保有目的の個人投資家は、地味にのんびりといきたいので、銀行株などの例外を除いて、外国人持ち株比率が低い銘柄を選んで保有していきたいと思います。