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空洞、昨年まで知らず…担当の元副知事証言

水がたまった水産仲卸売場棟の地下。コンクリートが敷設されていない壁際の側溝では深いところで約20センチの水たまりができていた=東京都江東区で2016年9月16日、宮間俊樹撮影

 東京都の築地市場(中央区)からの移転が延期された豊洲市場(江東区)の主要建物下に盛り土がされなかった問題で、2013年10月〜今年6月に豊洲市場の担当副知事だった前田信弘氏(現在は退任)は毎日新聞の取材に応じ、建物下に空洞があることを昨年ごろまで聞かされていなかったと明かした。前任者からも引き継ぎはなく、計画変更時に細かい内容が担当副知事まで伝わっていなかったのではないかとの見方を示した。

     前田氏によると、昨年ごろ、豊洲市場の建物が完成した際の概要を説明される中で、担当職員から地下に空洞があると聞かされた。土壌汚染対策を検討した外部有識者の「専門家会議」が盛り土を提言したとの認識があったため「専門家から安全性の確認は取れているのか」と尋ねると、担当職員は「取れています」と答えた。盛り土の可否に関する議論は終わっていたので詳しく聞くことはなかったという。

     取材に対し、前田氏は「いつ専門家に聞いたか、安全性をどう確認したかなど一つ一つを詰めて聞かなければならなかった」と話す一方で「副知事や局長レベルが正確に(状況を)認識していなかった」と述べた。その上で「安全性など大きな観点から指示を出していたが、地下が何メートルあるなどといった具体的な構造には関与していなかった。(歴代の副知事も)同じだったのでは」と振り返った。

     都庁に設置された外部有識者の「市場問題プロジェクトチーム」の座長を務める小島敏郎・青山学院大教授は「隠していたということでなく(専門家会議などに)説明をしっかりしていなかったという問題。行政手順を正すルールをつくる必要がある」と指摘した。【柳澤一男、川畑さおり】

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