北朝鮮核実験受け 自衛隊戦闘機が米軍爆撃機と共同訓練

北朝鮮核実験受け 自衛隊戦闘機が米軍爆撃機と共同訓練
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航空自衛隊は、北朝鮮の核実験を受けてアメリカ軍の戦略爆撃機がグアムから韓国に向かう際、九州周辺の空域で自衛隊の戦闘機が合流し共同訓練を行ったと発表しました。
アメリカ軍の戦略爆撃機B1、2機は、今月9日に北朝鮮が5回目の核実験を行ったことを受けて、13日、グアムの空軍基地から韓国に派遣されました。
航空自衛隊によりますと、B1が韓国に向かう際、九州の西の空域で福岡県の築城基地に所属する自衛隊のF2戦闘機、2機が合流し、共同訓練を行ったということです。航空自衛隊が公開した訓練の写真には、B1の後方を自衛隊のF2、2機が編隊を組んで飛行する様子が写っています。航空自衛隊によりますと、日本の防空識別圏の境界の手前で共同訓練を終え、その後、韓国方面に向かったB1と韓国軍機が合流したのを確認したということです。
航空自衛隊は「アメリカ軍の爆撃機が飛来するタイミングに合わせて通常の共同訓練を行った」としています。
一方、アメリカ太平洋軍は今回の飛行について、日米韓3か国の連携を示したとしています。

北朝鮮への抑止効果 答え控える

菅官房長官は午後の記者会見で、「まず航空自衛隊の戦闘機とアメリカ軍の戦略爆撃機が九州周辺の訓練空域において共同訓練を行い、アメリカ軍の戦略爆撃機は、訓練ののちに韓国に飛行し、続けて韓国軍との間で共同訓練を実施したと承知している」と述べました。そのうえで、菅官房長官は、北朝鮮に対する抑止効果について、「訓練を韓国軍とアメリカ軍が行ったことは、アメリカや韓国の運用に関わることであり、政府としては答えることは控えたい」と述べました。