頭金が少ないほど住宅ローン破綻のリスクは高い・・?
頭金0円での住宅購入はリスクが大きい?
まず初めに思い浮かぶリスクは、住宅ローンの返済ができなくなること。
自己資金比率が10%未満の場合におけるデフォルト率は、20%以上30%未満の場合に比べて2倍近くに達していると言われています。
自己資金比率が高まるほどデフォルト率が下がることはいうまでもないだろう。これは住宅ローンの返済ができなくなり、保証会社による代位弁済がされた件数の割合を示すものです。
頭金が0円、つまり売買代金の全額を住宅ローンで借りた場合には、その返済に行き詰まる可能性が高くなる。しかし、同じ頭金0円の場合でもいくつかのパターンがあることに注意しましょう。
まず、自己資金がまったくないケースで、頭金がないだけにとどまらず購入に伴う諸費用分も借入れに頼るもの。次に諸費用分だけは自己資金で用意できるケース。そして、諸費用分を自己資金で支払ったうえに、手元にある程度の資金を残すことのできるケースです。また、購入代金と諸費用分の全額を借りたうえで手元に資金を残すケースも考えられます。
これらのうち最もリスクが高くなるのは、当然ながら自己資金がまったくないケースです。
それまでの家計に少しの余裕もなかったわけであり、貯蓄する習慣もできていない。
子どもの進学によって教育費の出費が増えたり、親の介護が必要になったりして将来的に支出が増加したとき、あるいは収入の減少などによって住宅ローンの返済が厳しくなったときに対応する余力が乏しいという事になります。住宅を購入する前に、しっかりと家計を見直すことも重要ですね。