おじさんはポイントが苦手
クレジットカードやショップの会員になるともらえるポイント、皆さんは有効に活用されていますか?
私は、ほとんど活用できていません。
これはたぶん、中年以上の「おじさん」に共通していることかと思うのですが、「良く分からない」のとともに、「面倒くさい」という思いが先立ってしまうのですよね。
私自身、この手の情報に疎いのと、自分の性に合わないようで、あまり気にすることがありませんでした。
「ふるさと納税」も今年になってはじめてやったくらいですし。
買い物をするときは、現金か駅の券売機でチャージした「Suica」で支払うのが基本。
ショップで買い物をするとき、「会員になるとお得ですよ」と言われて登録するものの、帰宅後は引き出しにしまいこみます。
なので、ちょっとだけポイントが入っているカードをたくさん持っています。
そのポイントは、ほとんど失効しているかもしれませんが・・・。
ブラックカードのパワー
先日、友人と話しているときに、各種カードの話題になりました。
余談ですが、その人は、「ブラックカード」所持者!、その恩恵を受けてるんですね。
使用額に対するポイントが割り増しなのはもちろんですが、各種のVIP専用の施設が利用できること、電話1本で飲食店の予約をしてもらえ料金が格安になること(半額など、ぐるなびの割引どころではないレベルです)、様々な相談にのってもらえること、などなど。
このような実利的な恩恵もありますが、「ブラックカード」所持者だと分かったとたん、待遇が格段に上がるというのが、最大のメリットだそうです。
相手の見る目が変わり、優越感に浸れる、ということですね(笑)。
飛行機で移動するときはビジネスかファーストですが、たまたま乗りたい便では満席だったため、エコノミーにしたときのこと。
機内で土産品を買って、支払いでブラックカードを出したところ、CAの顔色がサッと変わったそうなのです。
「CAは、『オーマイ・ガー』って言いよった?」
「言ってた、言ってた(笑)」
「それって、『なんで、あなたのようなブラックカードを持っている方が、エコノミーに乗っているの?カード会社がアップグレードの手配をしていなかったとは、一体どういうわけ?あ、今日は満席だから・・・。なんとお気の毒』という『オーマイ・ガー』だったわけ?」
と、半ば茶化しながら尋ねたら、
「そう、その通り」
と答えたのですね。
CAが、本当にこのように思ったかどうかは・・・、少々、自意識過剰のような気がしないでもないですが、本人いわく、それ以降、やたらに声をかけてきては、世話を焼かれたそうです。
ま、いずれにしても、遠くの知らない世界の話でした。
得してないけど損もしてない
話題は続いて、ショップの会員カードの話に移りました。
2人とも、「カードのポイントって、面倒クセーよなぁ」との意見。
ブラックカードのウン十万円もする年会費はポイントで処理されているため、実質的な持ち出しはゼロ、あとはカードの恩恵を受けるだけの人でも、ショップのカードポイントは面倒くさいのです。
もっとも、その財力からみれば、ポイントごときは微々たるもので、どうでも良いというのが本音かもしれませんが。
で、結論は、「ポイント分を初めから値引きしてくれれば良いのにね。そしたら、カードを持ち歩く手間がはぶけるのに。もっとも、ポイントを使わなかったところで、得してないけど、損もしていないから、別に良いんだけどね」となりました。
やっぱり損している
その場は、それで終わったのですが、よくよく考えてみると、やっぱり損していると思うのですよね。
というのも・・・、貯まったポイントは、実質的に「現金化」のうえ、顧客に還元さますが、それは初めから価格に上乗せされている、と言えるからなのです。
まず、どのような費目で計上されているかは別にして、ポイントそのものの対価は、ショップや会社にとっては費用となります。
で、その費用の原資は売り上げから捻出されています。
つまり、販売価格には、ポイントに要する費用分が含まれていることになります。
さらに、ポイント実施においては、その企画からシステム開発、保守・管理や仕入れ・発送などのコストがかかっています。
実際に商品等に交換されるポイントは、発行量より少ないでしょうが、それを差っぴいても、相応のコストとなっているはず。
なので、価格に転嫁されている金額は、場合によっては、ポイント分よりも高めとなって「徴収」されている可能性もあるのです。
ポイントを使わないということは、買ったときに「徴収」されたポイント分を取り戻していない、と言えます。
会員制を導入し、ポイントを貯めるシステム、これは顧客の囲い込みですよね。
ユーザーをリピーターとして取り込み、顧客情報と購買行動のデータが容易に入手できる、企業にとっては、とても都合の良い仕組みです。
顧客は、ポイントを活用すると得した気分にはなれますが、実は損をしていないといった程度なのですね。
もっとも、トータルの還元率によっては得することもある、と言えるでしょうけど。
ということで、会員カードのポイントを使わないのは、「得してないけど、損もしてない」のではなく、
「損している」
との結論になりました。
おわりに
くどくど書き連ねたわりには、しょうもない結論になってしまいましたね(笑)。
このロジック、会社の費用は全て価格転嫁されている、という前提にたって、ユーザーの損得がどうなのかを書いたものです。
ポイント制度自体は、会社やショップにとって正当なビジネス行為であり、これを否定するつもりは、さらさらありませんので念のため。
さて、そんなこんなも含めて、さらに検討した結果、このたび、「楽天カード 」に入会しました。
ブラックでもゴールドでもない、普通の銀色のカードです(笑)。
検討・検証した内容は、あらためて書く予定です。
では、また。
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