KDDIは9日、スマートフォン(スマホ)で大容量のデータ通信に対応した新料金プラン「スーパーデジラ」を発表した。月額6000円(税別)のデータ通信料で20ギガ(ギガは10億)バイトまで利用でき、期間限定でテザリングにかかる料金を無料にする。8日にソフトバンクが大容量向けのデータ通信の新料金プラン「ギガモンスター」を発表しており、KDDIも対抗策として打ち出す。
スーパーデジラでは20ギガバイトのプランの場合、かけ放題の通話料を含む総額は月8000円(税別)からとなる。固定回線とのセット割引「auスマートバリュー」を使うとさらに安い、月6590円で利用できる。20ギガバイトのプランは従来の同社のプランと比べ6割超安くなる。
料金体系はソフトバンクと類似する。ただ、ソフトバンクがオプションとして月1000円かかるテザリングを、KDDIは2017年4月末まで無料にし、余ったデータを繰り越せるサービスを加えるなど違いを見せる。
若い世代を中心にスマホから映画やドラマ、スポーツ中継などを見る利用者が増えている。これまでデータ通信の上限を気にしていた利用者も、外出先からコンテンツを楽しめるようになる。NTTドコモも新料金プランを打ち出す可能性もあり、携帯各社の値下げ競争は一段と激しくなりそうだ。
(大西綾)