先月の通貨量 前年比2.8%増 マイナス金利政策受け

先月の通貨量 前年比2.8%増 マイナス金利政策受け
日銀のマイナス金利政策を受けて、現金や預金として世の中に出回る先月の通貨の量は去年の同じ月と比べて2.8%増えました。
日銀の発表によりますと先月、世の中に出回った現金や金融機関に預けられた普通預金や当座預金などの通貨量の残高は1か月間の平均で1263兆円でした。
過去最高となった前月からは減ったものの、去年の同じ月と比べると2.8%増えました。

このうち、金融機関に預けられた普通預金や当座預金などの残高は574兆円と去年の同じ月と比べて8%の増加となり、平成15年3月以来、およそ13年ぶりの高い伸びとなりました。これは、日銀のマイナス金利政策の影響で金利が低下していることや株価が下がったことから、債券や株式で運用する投資信託などの資金をいったん預金や現金に移す動きが続いているためです。
日銀は「前の月と比べると伸び率はわずかに縮小しているものの、預金や現金の増加傾向は当面続くのではないか」としています。