北朝鮮で揺れ観測 韓国軍 “5回目の核実験の可能性”

北朝鮮で揺れ観測 韓国軍 “5回目の核実験の可能性”
北朝鮮の北東部で9日午前、人工的な揺れが観測され、韓国軍は北朝鮮が5回目の核実験を行った可能性があるとして分析を進めています。
アメリカのUSGS、地質調査所によりますと、日本時間の9日午前9時半ごろ北朝鮮北東部の中国との国境の近くで、マグニチュード5.3の地震が観測されました。
震源地は北朝鮮の北東部プンゲリ(豊渓里)付近で、震源の深さはごく浅いということです。
中国地震局やフランスに本部のある「ヨーロッパ地中海地震学センター」も地震を観測し、韓国の気象庁は人工的な揺れである可能性が高いと発表しました。

プンゲリには北朝鮮の核実験場があることから、韓国軍の合同参謀本部は北朝鮮が5回目の核実験を行った可能性があるとして、分析を進めています。
また、韓国国防省は、かりに核実験だとすればこれまでに北朝鮮が行った実験の中で最も規模が大きいと見られるとしています。

韓国大統領府は午前11時からNSC=国家安全保障会議を開催し、ラオスを訪れているパク・クネ(朴槿恵)大統領に代わりファン・ギョアン(黄教安)首相が現在の状況について報告を受け、今後の対応を協議することにしています。
一方、国際的な核実験監視網、CTBTOのゼルボ事務局長も、ツイッター上で「朝鮮半島であった異常な地震への対応を続けている」として、北朝鮮が核実験を行ったかどうか分析を進めているとしています。