日常生活に欠かせないツールとなった、スマホ。使いすぎで家計を圧迫している、なんてことも。節約したいと思ったら、まずはスマホの月額料金がどう構成されているのか、どこが削れる部分なのか確認しましょう。また、月額料金が安い代表格「格安SIM」の基本知識から、某通信メーカーの方に聞いた格安SIM選びのポイントも併せてご紹介します。
知見者曰く、「スマホ料金下げたいなら3点だけ見直せ」ばいい
目次
5人家族なら年間で60万円もの出費に!通信代はバカにできない
一人立ちと同時に、スマホの月々の使用料を支払うようになり早3年目。先日スマホの月額料金を確認してみると、知らずのうちに1ヶ月で1万円弱もかかっていました。年間にすると12万円、これは海外旅行へ行けるレベル!
もともと筆者は5人家族なのですが、1人約1万円とすると家族全員で月5万円。年間にすると60万円に!! 「お父さん、お母さん今までごめんよ……」と、心のなかで謝罪すると同時に行き着いたのは「なんとかして、スマホの月額料金を安く抑えたい」という思いでした。
今回、将来家族をもったときスマホ代に年間数十万円も費やさないために、スマホの月額料金を安くおさえるためのポイントを調べました。某通信メーカーの方に月額料金を安く抑えるためのスマホ選びのポイントもお聞きしたので、併せてご紹介します。
スマホの月額料金って何が含まれているの?
契約時に、販売員の方から説明を受ける月額料金の内容。使用していると、その内容も頭から薄れがちになります。
まずは、月のスマホ料金には何が含まれているのか、どの部分であれば節約できるかを確認していきましょう。
月額料金を構成する5要素
スマホの月額料金を構成する要素は大きく5つです。
1.基本料
docomoやau、SoftBankの大手キャリアでは、かけ放題プランで構成される基本料金。大手キャリアは、がっつり通話する方向けプランを3,000円弱、短時間の通話をする方向けのかけ放題プランだと2,000円弱で提供しています。なお、auのみ通話をあまりしない方向けのプランがあり、こちらは月934円。
2.ネット接続料
メールやWebなど、ネット接続をする際にかかるサービス料です。大手キャリアは、いずれも300円で提供しています。
3.データ通信料
動画や音楽を視聴したり、記事を閲覧するときにかかるデータ通信費。使用するデータ通信量によって、料金が異なります。1GBから30GBまで、自分のデータ通信量に合わせて選ぶことができます。
4.オプション料金
有料コンテンツやサポートサービスの料金が当てはまる、オプション料金。
アニメや音楽、キャリア独自の動画チャンネル代をはじめ、ゲームやLINEスタンプなどのアプリ課金代もこの部分に。また、盗難や紛失時、また水没時などに備えて加入するサポート代金も含まれます。
5.端末代金
端末代金を一括払いではなく、分割払いにすると、月額料金に端末代金が発生します。
【心得】ここは削れる!月額料金を安くする鍵を握る3要素
上記の5要素のうち、費用を削れるものは「基本料」「データ通信量」「端末代金」の3要素に。それぞれ、どう削れるか見ていきましょう。
1.Wi-Fiを味方に!「データ通信量」を減らす
2GBだと約3,500円、5GBだと約5,000円程度がかかり、スマホ料金の割合を大きく占めると言っても過言ではないデータ通信量。まずは、自分が月にどれくらいのデータ通信量を使用しているのか、現在のプランは適したものかを確認しましょう。 大手キャリアのデータ通信量確認方法は下記のリンクを参考にしてください。
docomo:データ通信量確認方法
(https://www.nttdocomo.co.jp/charge/online/data_traffic/)
au:スーパーカケホ 月間利用データ容量の確認方法
(http://www.au.kddi.com/mobile/charge/pr/datacheck/)
SoftBank:ご利用データ量の見方を確認する
(http://www.softbank.jp/mobile/support/procedure/data_traffic/confirmation/)
データ通信量を多く消費する動画や音楽を視聴する際は、Wi-Fi環境下で視聴するようにしましょう。日頃から些細な心がけを行うことで、データ通信量をおさえられ、今のプランよりも安いプランに移行できるかもしれません。
2.それは本当に必要?加入している「オプション」を見直す
有料コンテンツなどに加入すると特典や割引をもらえるため、契約時につい加入してしまう方も多いかもしれません。
月300~500円の利用料ですが「塵も積もれば山となる」ように、オプションの数があればあるほど、また長期間になるほどスマホ料が高額になってしまいます。
したがって、本当に必要なオプションサービスのみを残し、不要なものは退会する手続きをおこないましょう。月末はサポートセンターも混みあうことが多いので、使わないなと思ったタイミングで手続きをするようにしてください。
3.デザインを重視しないなら!中古端末など、安い端末に変える
分割払いにしていると忘れがちですが、端末代は10万ほどする高価なもの。デザインなどを気にしないのであれば、中古端末や安価な端末を選ぶようにしましょう。
月額料金を格段と安くしたいときに。格安SIMの基礎知識
スマホの月額料金から削れるものをみてきましたが、スマホの使用料金をおさえたいと考えたときに、選択肢に浮かぶのが「格安SIM」。ここでは格安SIMが安い理由や、メリットとデメリットを確認していきましょう。
格安SIMが安い2つの理由
大手キャリアに比べ、格安SIMはどうして料金が大きく違うのか。安い理由は2つあります。
- 大手キャリアから通信回線を借りている
- 販売ショップなどの実店舗を持たない
大手キャリアから通信回線を借りてサービスを提供している業者(MVNO)は、通信実店舗を持っていないなど販売コストがかかっていないため、大手キャリアよりも安価で通信料を削減することができるのです。
格安SIMを使うメリット
メリットは主に2つあります。
1.大手キャリアに比べ月額料金が安く、豊富なプランが用意されている
前述したように、月額料金を安くおさえることができます。大手キャリアのように、基本料金にかけ放題プランもなく、同じデータ量でも安価に使用することができます。
また、音声通話サービスの有無も選べ、大手キャリアよりも自分に合ったプランを選ぶことができます。
2.契約期間2年しばりがないため、乗り換えがしやすい
大手キャリアは契約期間2年を前に解約すると違約金をとられてしまうため、なんとも途中で解約しづらいもの。しかし、格安SIMであれば契約期間が短い、または設けられていないため、自分に合わないと思ったら乗り換えをすることができます。
格安SIMを使うデメリット
メリットもあれば、デメリットもあります。
1.大手キャリアよりは通信速度が遅くなる
通信速度はキャリアと比べて、多少落ちてしまいます。
渋谷や新宿など、人が密集する地帯では、遅くなる覚悟を持っていたほうがよいでしょう。
2.キャリアメールやサービスは使えなくなる
キャリアメールや、迷惑メール対策、年齢認証サービスなどが使用できなくなります。
キャリアメールの代わりに、GoogleやYahoo!のフリーメールアドレスを使うのがおすすめです。
某通信メーカーの中の人に聞いた!格安SIM選び4つのポイント
メリットもデメリットもある格安SIMですが、自分に合った使い方をすればスマホ料金を安く抑え、快適なスマホ生活に。ここからは、某通信メーカーで働かれているAさんに格安SIMを利用して月額料はどれくらい変わったのか、また格安SIM選びのポイントをお聞きしたのでご紹介します。
SIMに変えたら月額約5,000円節約に成功!
現在OCN モバイル ONE(公式サイト)を使用中のAさん。通信量は1日110MBで、通勤時に動画や音楽を視聴するのが中心に。それ以外は自宅のWi-Fiを使用されています。
去年の10月ごろから格安SIMに変え、月額7,000円程度だったスマホ料金が現在は1,900円に。奥さんも現在使用されているスマホの契約が切れるタイミングで、格安SIMへ移行する予定とのことでした。
【心得】格安SIM選び4つのポイント
月額約5,000円節約に成功したAさんに、どの格安SIMを選べばよいかをお聞きしたところ、結論としてどのSIMも料金まわりではそこまで大差はないそう。しかし、自分に合ったSIMに出会うために重要な4つのポイントを教えていただきました。
1.誰が使うのか
ネットをよく使う方であれば、通信無制限プランがあるSIMを、通話をよくする方であれば、電話料金のかけ放題のSIMを選ぶようにしましょう。
また、SIMを利用すると同時にポイントや特典が欲しい方は、Tポイントが貯まるTONEモバイル (公式サイト)や、楽天ポイントがつく楽天モバイル(公式サイト)などを選ぶのがおすすめです。
2.誰と使うのか
誰と使うかによっても、選ぶSIMは変わってきます。
DMM mobile(公式サイト)のようにSIMが3枚提供されるプランなどもあります。家族で使うのであれば、こういったシェアプランを選ぶのもよいでしょう。
3.提供されているアプリを使うかどうか
格安SIMの中には、便利なアプリを提供している事業者もあります。提供されているアプリを見て、判断するのもひとつの手。
たとえば、IIJmio(公式サイト)では、下記のようなアプリを提供しています。
- IIJmio クーポンスイッチ
状況に応じて、高速通信と低速通信に切り替えられるアプリ。通信量(クーポン)の節約ができます。
▶App:https://itunes.apple.com/jp/app/iijmiokuponsuitchi/id629809928
▶Google play:https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.ad.iij.couponswitch - みおふぉんダイヤルアプリ
通話付きSIMを利用するユーザー専用のアプリです。通話相手の電話番号の前に指定の番号を入れることで、通話料金が半額に節約できます。
このように、アプリが提供されている場合があるので、自分に合うアプリを選ぶのもよいかもしれません。
4.自宅のWi-Fiを合わせたら安くなることも
もともと、自宅でOCNのプロバイダを使用していたAさん。格安SIMにはインターネット接続と合わせれば、割引されるプランもあります。今自宅で使われているプロバイダを加味してSIMを選ぶのもよいでしょう。
(例)
▶OCN光モバイル割(http://service.ocn.ne.jp/mobile/one/hikari-mobile/)
月額利用料が200円割引。最大5契約で合計1,000円の割引に。家族での使用可。
おわりに
スマホの月額料金を安くおさえてくれる格安SIM。コスパのよいスマホ生活を送るためには、単純に価格だけではなく、自分の用途に合ったSIM選びをするのが必須といえそうです。
契約期間の問題ですぐに格安SIMを購入するのが難しい、自分は大手キャリアの方が合っているという方は、日々のデータ通信量やオプションなど、削れることから取り組んでみましょう。
「塵も積もれば山となる」を忘れず、月々のスマホ料金を着実と節約していきたいですね!!
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