スマートフォン向けゲーム「ポケモンGO」の開発を主導した米国のゲーム会社「ナイアンティック」最高経営責任者(CEO)、ジョン・ハンケが繰り返していた「人は外に出て、歩くことで幸せになれる」という言葉を象徴するような出来事がカナダであった。
カナダ放送協会(CBC)の電子版が報じたところによると、今年7月、ポケモンGOの配信が各国で順次始まってから、間もない頃のことだったという。
カナダ西部アルバータ州に住む女流作家、ビリー・ミホランドの孫娘、エデン(15)は社交不安障害(SAD)で、7年前から自宅に引きこもったままだった。
だが、ポケモンGOで遊び始めると、家から外に出て、街を歩き始めたというのだ。ミホランドはCBCの取材に、「エデンのことで心が引き裂かれる思いだったが、いまはポケモンGOの開発者の足にキスしたい」と話すなど、“奇跡”に感謝したという。
欧米では、引きこもりがちだった子供がポケモンGOをきっかけに外を歩き、改善の兆しがみられたとの報道が相次いでいる。
国内でも、財務相の麻生太郎が「精神科医が対処できなかったオタク、自宅引きこもりが外に出てポケモンをするようになった」と、ポケモンGOの効用を高く評価して注目を集めた。
果たしてポケモンGOは、引きこもりの改善に効果があるのだろうか。
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