オバマ大統領 「仲裁裁判の判断には法的拘束力」
アメリカのオバマ大統領はASEAN=東南アジア諸国連合との首脳会議で、南シナ海をめぐる中国の主張を否定した国際的な仲裁裁判の判断について、「画期的な判断で法的な拘束力がある」と述べ、中国が判断に従うべきだという考えを示しました。
8日、ラオスの首都ビエンチャンでアメリカとASEAN=東南アジア諸国連合との首脳会議が行われました。
会議の冒頭で、オバマ大統領は、南シナ海をめぐる中国の主張を否定した国際的な仲裁裁判の判断について、「画期的な判断で法的な拘束力がある。この地域での海洋に関する主張を明確にする助けとなる」と述べ、判断を高く評価し、中国がこれに従うべきだという考えを示しました。そのうえで、オバマ大統領は「緊張を緩和し、地域の安定と外交を促進するために建設的に前に進む方策について話し合いたい」と述べ、南シナ海の問題を外交を通じて平和的に解決する重要性を訴えました。
また、オバマ大統領はアメリカ国内で反対の声が強く、議会の承認が得られるかどうか不透明な情勢となっているTPP=環太平洋パートナーシップ協定について、「発効に向けて努力する」と述べ、懸念を強めている各国に対し説明しました。
会議の冒頭で、オバマ大統領は、南シナ海をめぐる中国の主張を否定した国際的な仲裁裁判の判断について、「画期的な判断で法的な拘束力がある。この地域での海洋に関する主張を明確にする助けとなる」と述べ、判断を高く評価し、中国がこれに従うべきだという考えを示しました。そのうえで、オバマ大統領は「緊張を緩和し、地域の安定と外交を促進するために建設的に前に進む方策について話し合いたい」と述べ、南シナ海の問題を外交を通じて平和的に解決する重要性を訴えました。
また、オバマ大統領はアメリカ国内で反対の声が強く、議会の承認が得られるかどうか不透明な情勢となっているTPP=環太平洋パートナーシップ協定について、「発効に向けて努力する」と述べ、懸念を強めている各国に対し説明しました。
フィリピン大統領は欠席
フィリピンのドゥテルテ大統領は、ラオスで8日午前に行われたアメリカとASEAN=東南アジア諸国連合との首脳会議を欠席し、代わりにヤサイ外相が出席しました。
フィリピン大統領府の広報官によりますと、ドゥテルテ大統領は、先週、フィリピン南部のミンダナオ島で起きた爆弾テロ事件の対応で疲労がたまっており、8日朝、激しい偏頭痛の症状を訴えたため大事をとって会議を欠席したということです。ドゥテルテ大統領はその後、昼すぎには会場に姿を見せ、東アジアサミットに少し遅れて参加しました。
ドゥテルテ大統領は、アメリカのオバマ大統領とラオスで初めての首脳会談を行う予定でしたが、国内の麻薬捜査で大勢の容疑者が殺害されていることが会談で取り上げられることに強く反発したため、アメリカ側が会談を見送りました。広報官は、ドゥテルテ大統領はこの問題が原因で会議を欠席したのではないのかという記者の質問に対して、あくまでも体調不良が原因だと強調しました。
フィリピン大統領府の広報官によりますと、ドゥテルテ大統領は、先週、フィリピン南部のミンダナオ島で起きた爆弾テロ事件の対応で疲労がたまっており、8日朝、激しい偏頭痛の症状を訴えたため大事をとって会議を欠席したということです。ドゥテルテ大統領はその後、昼すぎには会場に姿を見せ、東アジアサミットに少し遅れて参加しました。
ドゥテルテ大統領は、アメリカのオバマ大統領とラオスで初めての首脳会談を行う予定でしたが、国内の麻薬捜査で大勢の容疑者が殺害されていることが会談で取り上げられることに強く反発したため、アメリカ側が会談を見送りました。広報官は、ドゥテルテ大統領はこの問題が原因で会議を欠席したのではないのかという記者の質問に対して、あくまでも体調不良が原因だと強調しました。