ニューヨーク・タイムズ
2016年9月5日17時45分
イラク軍の対テロ部隊と国家警察に同行して、私は6月下旬、ファルージャ奪回作戦の最終局面を目撃した。
ファルージャが過激派組織「イスラム国(IS)」に占領されたのは2年以上も前だった。ISがイラクで支配下に置いた最初の都市だった。以来、イラク軍が中心部を制圧する今年6月までの間、ISの民兵たちは町のいたるところに防戦用の罠(わな)を仕掛けていた。
奪還作戦は大詰めを迎えていた。対テロ部隊は、他のイラク軍部隊と共にファルージャ市内アルジョラン地区で最後まで抵抗していたISの戦闘員と最後の激戦を展開した。空爆で焼け出された通りを進むと、銃弾が襲ってきた。激しい銃撃戦になった。あちこちの路地に、ISのにわか作りの迫撃砲弾が撃ち込まれ、反テロ部隊や他のイラク軍部隊の前進を阻んだ。
ISは、いったいなぜこれほど…
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朝日新聞国際報道部
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