[PR]

 イラク軍の対テロ部隊と国家警察に同行して、私は6月下旬、ファルージャ奪回作戦の最終局面を目撃した。

 ファルージャが過激派組織「イスラム国(IS)」に占領されたのは2年以上も前だった。ISがイラクで支配下に置いた最初の都市だった。以来、イラク軍が中心部を制圧する今年6月までの間、ISの民兵たちは町のいたるところに防戦用の罠(わな)を仕掛けていた。

 奪還作戦は大詰めを迎えていた。対テロ部隊は、他のイラク軍部隊と共にファルージャ市内アルジョラン地区で最後まで抵抗していたISの戦闘員と最後の激戦を展開した。空爆で焼け出された通りを進むと、銃弾が襲ってきた。激しい銃撃戦になった。あちこちの路地に、ISのにわか作りの迫撃砲弾が撃ち込まれ、反テロ部隊や他のイラク軍部隊の前進を阻んだ。

 ISは、いったいなぜこれほど…

有料会員に登録すると全ての記事が読み放題です。

初月無料につき月初のお申し込みがお得

980円で月300本まで読めるシンプルコースはこちら

こんなニュースも