赤ちゃんは、生まれたての頃は表情が乏しいものです。
実際は、微妙な気持ちの変化で様々な表情を見せているという説もありますが、パッと見て見分けられる表情は、寝顔、ぐずり顔、泣き顔、パパママをじっと見つめる表情など、ごく限られています。
時々、ふいにニコッと微笑んでくれることはありますが、これは新生児微笑(自発的微笑、生理的微笑)と呼ばれる現象で、本能的な笑いであって赤ちゃんの意思によるものではありません。
赤ちゃんが自分の意思で豊かな表情を見せるようになるには、パパママをはじめとする身近な大人がたくさん赤ちゃんに接して、色々な表情を見せてあげることが大切です。
そうすることで、赤ちゃんは表情を見て覚え、雰囲気や声など周辺情報と一緒にインプットしていけるのです。
この記事では、赤ちゃんに色々な表情を見せることの知育効果とポイントについて紹介します。
関連記事
赤ちゃんに色々な表情を見せることの知育効果
赤ちゃんは、まず、パパママの表情をじっくり観察し、雰囲気や声、感情などと一緒に脳にインプットします。
そして、表情筋や情緒など表情に関する能力が身についてくると、覚えた表情を真似するようになり、一つひとつ新しい表情を獲得することができます。
赤ちゃんが他人の表情を見ることで表情を獲得できることには、ミラーニューロンが関係しているという指摘があります。
ミラーニューロンとは
ミラーニューロンとは、他人の動作を見た時に、自分も同じ動作をしているかのように反応する神経細胞(ニューロン)のことです。
鏡のように反応することから「ミラー」ニューロンと名付けられています。
例えば、パパママが赤ちゃんに微笑みかけた時、赤ちゃんはただその表情を見ているだけではなく、「まるで自分がその表情をしているかのように」ミラーニューロンが刺激されています。
そうした体験が繰り返されることで、ミラーニューロンが何度も刺激されて脳の前頭前野と呼ばれる部位が鍛えられることにより、表情を獲得していくと言われています。
ただし、ミラーニューロンについては様々な研究が現在進行形で行われており、今後も新しい発見やこれまでの発見の修正が行われる可能性は否定できません。
赤ちゃんに様々な表情を見せる時のポイント
赤ちゃんに様々な表情を見せる時のポイントは、次のとおりです。
- 声をかけて赤ちゃんの興味を引く
- 最初は、ニコッとほほ笑んだり、面白い顔をしたりして、赤ちゃんを楽しい気分にさせる
- 「にらめっこしましょ、笑っちゃだめよ、あっぷっぷ!」で表情を変える(怒った顔や困った顔など、普段はあまり見せない表情を覚えさせる時に有効)
- 赤ちゃんが表情をマネするようになったら、「ママと同じ顔できたね~すごい!」などと褒める
基本的には、普段から赤ちゃんにたくさん関わっていれば、赤ちゃんは普段の関わりの中でパパママの表情をたくさん見ることになるので、それほど意識する必要はありません。
注意したいのは、赤ちゃんは、パパママが思っているよりずっとしっかり観察しているということと、インパクトの強い表情ほどよく覚えるということです。
例えば、夫婦喧嘩や、パパママから感情的に怒られた時などは、赤ちゃんにとってはとてもインパクトのある場面なので、その時のパパママの表情は、気持ちや雰囲気と一緒に深く脳に刻み込まれます。
そして、ふとした時に怒りや不満の表情を浮かべるようになってしまいます。
まとめ
赤ちゃんに色々な表情を見せることは、記事にするまでもなくほとんどの家庭で実践されていることでしょう。
ただし、効果やポイントを頭に入れておくことで、効率よく、また効果的に関わることができるようになりますし、不適切な関わりを減らすきっかけにもなるのではないでしょうか。