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 イタリア中部を24日未明に襲った大地震の被災地で、がれきの中に取り残されたペットの救出活動が続いている。最大の被害が出たアマトリーチェの臨時動物病院では、29日も飼い主と離ればなれになった犬や猫が運び込まれた。

 「今朝ふらりと帰ってきた。歩けなくなっているようです」。猫のサメ(6)を抱えて病院に駆け込んだイネス・バチガルーポさん(43)は、対応した獣医師に診察を頼んだ。サメはぐったりしているものの、飼い主との再会にくつろいだ様子だ。

 ペット専門の救助隊員は約20人で、救助犬と一緒にがれきと化した町中を捜索したり、食べ物を仕掛けたおりを各所に設置したりしてペットを「捕獲」。これまでに犬、猫、亀など約200匹のペットを救助した。がれきの中に取り残され、脱水症状を起こしたり、骨折したりしているケースが多い。取り残された家畜にも、定期的にえさと水を与えているという。

 ペット救助隊の責任者、シモーネ・セッローニさん(31)は「全てを失った被災者にとって、家族同然のペットの存在は重要。心の支えになる。飼い主を見つけるまで活動を続ける」と話した。(アマトリーチェ=山尾有紀恵)