ポケモンGOを開発・運営するナイアンティックが、アカウント停止措置(BAN)について詳しい説明を公開しました。
ナイアンティックは今月18日、不正行為をしたユーザーに対して永久にプレイを禁じるアカウント永久停止措置を本格的に実施することを宣言しています。
今回の説明では、非公式のポケモン所在マップアプリなどの利用による「身に覚えがない」BANについて一部を解除するとともに、永久BAN対象になる行為について詳しく述べています。
今回の新たな説明で「なぜ自分がアカウント停止対象になったのか分かりにくい例」として挙げられたのが、ポケモンの出現位置などを表示するサードパーティ製(非純正) マップアプリ。
こうした非純正アプリは、不正操作ツールではなくあくまで正当なプレイを手助けするだけの無害な補助アプリと称して配布されている場合もあります。しかし、ものによっては利用したユーザーのアカウントを使いポケモンGOサーバへの不正なアクセスや情報収集をしている場合があり、ナイアンティックが不正対策として取り組む「ボットやデータスクレイピングのブロック、及びこれらの活動に関与したエンドユーザーアカウントの利用禁止」に該当する場合があります。
こうしたアプリをポケモンGOと同じGoogleアカウントで利用していた場合、ユーザーによっては「身に覚えがないのに」アカウントがBANされる状況がありました。
ナイアンティックによると、サーバ側での対策により、こうした理由のアカウント停止の一部を解除できるようになったとのこと。しかしこうしたアドオンマップアプリが利用規約違反であることには変わりがなく、利用すれば今後もアカウント停止処分になる可能性はあります。
さらに、今後もアカウント停止のままとなる場合の一例として挙がったのは:
・データスクレイピングのみを目的としたアカウント(通常のプレイの履歴がなく、プレーヤのふりをしてポケモンGOのサーバから情報を収集するためのアカウント)
・(非純正)アプリやウェブサイトを使い、遠隔からポケモンのキャプチャやジムバトル、アイテム取得をしたアカウント。
前者はデータスクレイピングが禁止されている以上、明確な規約違反であり、また通常は普通に遊んでいたプレーヤーのアカウントが対象となることはありません。(今回例外的な救済措置があったような、知らないうちに使われる場合でもないかぎり)。
後者は最近ものすごい勢いで進化していた、ポケモンGOの偽クライアントやウェブクライアントを使った不正プレイ。ウェブアプリがデバイスを偽装してサーバと通信することで、外出しないどころかスマホすら使わず、マウスクリックで別ゲームのように「移動」したりアイテムやポケモンの収集、タマゴの孵化ができるサービスです。これ以上ないほど分かりやすい不正プレイのため、発覚すれば当然BAN対象になります。
総じて、純正のポケモンGOアプリ本体以外の、サードパーティ製の「お助け」アプリのたぐいを避けること、使用するとゲームプレイが間接的にでも有利になる場合は特に不正とみなされることを覚悟すること、ポケモンGOにかぎらずアプリ導入の際にはGoogleアカウントなどでのログインやパーミッション要求を注意して確認することが必要です。