2016.07.13 ( Wed )
スマホイラストを指で描く!前代未聞の天才イラスト女子大生は私
記事:池田奈央
SNSやネット上でイラスト画像を見て、私もこんな絵が描けたらなぁ…と思うことってありせんか?
絵が得意な人が専用のソフトとか道具を使って描いてるんだろうなぁ、と諦めてしまうかも。でもそこで諦めるのは早いんです。
最近は、スマホに指で絵が描けちゃうって知ってましたか?
専門的なことは何もわからないイラスト初心者の私でも、簡単に絵が描けちゃいました。
趣味や暇潰しとして気軽にできるのがスマホお絵描きのいいところなんです。
ということで早速、おすすめのスマホアプリibispaint(iphone android両方対応しています)。これを使って、どうやって指でスマホに絵を描くのかカンタンに説明していきます。
1.下描き
この下描きの作業が、私が思うに“指”で絵を描く際に一番苦戦するところです。
試しに、映画『バケモノの子』のキャラクターである一郎彦の幼少期を描いてみます。
参照した画像と私が描いた下描きです。
横に並べると下手さが目立ってしまいますが、こんなふうに、ささっと下書きの線を描きます。
紙に描くのと違ってスマホの場合は筆圧の調節は出来ないですが、失敗しても戻るボタンで戻れるから安心。
そういう意味ではむしろスマホペイントはイラスト初心者に優しいのではないでしょうか。
下描きの線は何度も重ねすぎると主線(清書描きの線)を選ぶのが大変になるから要注意。
スマホで描く場合はズームをして描くのがポイントです。
そうすると細かい調整ができます。
特に顔の部分は、大まかに輪郭だけ描いてからズームして眼や鼻を描くと、サイズ感を意識しながら描くことができ、ズームしすぎて顔を小さく描きすぎたということはなくなります。
奥行をだそうとすると奥側の目を小さくしてしまいがちですが、そうすると逆に歪んでしまうので、両方の目を同じ大きさで描くように意識するとより自然な絵になります。
2.線画
では次は早速線をなぞってみましょう。
基本的には自分の好きな線を選んで下描きをなぞるだけです。
携帯で描くときの注意点は、手ブレ。
やはりズームをしてなめらかに線を描くと手ブレしなくて済みます。(最近は補正効果もしてくれるようになりました)
ゆっくり慎重に描きすぎると逆に線がガタつくので要注意。
指で描く場合はこれでもかというくらいズームしてください。
そもそも下描きが上手くいかずに線画がなぞれない!という人は、先に紙にシャープペンなどで書いたものを貼り付けし、それをなぞると上手く描くことができます。
その線画を貼り付けして透明度を調節したら、新規フィルタを作成。
そこで上からなぞっていきます。
どうでしょう?思い通りの絵がスキャンいらずで簡単にデジタル化できました。
ところでこの画像、よくみると左右反転されていますよね。
これには理由があって、私はイラストに関して素人なので、自分の見え方の“くせ”に気付けません。
反転すると、こんなに歪んでいたのかと驚きます。
いつも下描きを反転させた線画をまた反転させています。
最近ではそれを繰り返すうちに段々と歪みが少なく描けるようになってきました。
どうも絵が下手くそだな…という悩みを抱えている人は一回絵を反転させてみると、思わぬ絵の歪みが見つかるかも。
プロのイラストレーターの方はそれを自分の感覚で補正しながら描いているのだと思うと、やはりすごいなあと思います。憧れですね。
更に、色を塗ったときに線が目立ちたくない場合は、線画の時点で塗りたい色に近い線の色を選ぶとなじみがよくなります。
自分が使った色は横にテキトーでいいので塗っておくと後で抽出できるので便利です。
2b.色を塗らずに絵を完成
漫画っぽいイラストだと、色を塗らずに完成することも出来ます。ト
ーンフィルタを使えば漫画のようにもなりますが、今回は手描きでやってみます。
ポイントは線を描き足して太さを調節すること。
携帯の無料アプリだと線の強弱があまりつけられないですが、ペンの太さを調節して、線に強弱をつけることで、よりいきいきとした絵になります。
この絵の場合、頭のあたりや輪郭はやや太めのペンで描いて服のしわは細めの線で描いています。
パッと見上手い絵に見えるためには、影の斜線を均等に引く(指で描く作業なのでこれは気合です)ことです。
3.色塗り
スマホペイントを始めた時はカラーチャートを使って、その画像を貼り付け。それをパレット代わりにして色を抜き取り、相性のいい色で統一するようにしていました。
スマホアプリといえど、ペンの種類が何種類もそろっているので、上手く使うと携帯とは思えない仕上がりになります。
実際に色を塗ってみると途中はこんな感じ。
先程の1,2の下描きと線画の手順で指を使って銀魂の沖田君を描いてみたものです。
肌よりやや大きめに範囲を選択し、肌のベースの色を塗った上から次のレイヤーに濃い色を重ねて…という具合に描き進めます。
アニメっぽい絵柄を描く際は、影を濃いめの色ではっきりとぼかさずに描くといいかもしれません。
影をつける際は、暗いほうが紫、明るいほうに黄色を若干いれると立体感がでます。
4.仕上げ
ここではアニメ『おそ松さん』に登場するチョロ松のイラストを例に説明します。
色を塗っただけではまだ1つ目の画像の状態。何かが物足りないような…
答えはズバリ、コントラスト。
明るい部分と暗い部分をはっきりさせることで、見やすい絵に仕上がります。紫の影を入れるだけでだいぶ表情豊かになったように見えますよね。
髪の毛の光沢のつけ方は人それぞれですが、加算レイヤーとハイライトを使うとうまくいきます。
「加算」レイヤーとは:色を塗ると下のレイヤーの塗られた部分が光るように明るく表示されるレイヤー機能。
ハイライトとは:特に明るい部分のことです。目の中によく描く光が反射している部分(白丸とか)をさします。
これらは明るい部分や艶を表現するのに便利です。
5.背景
仕上げまでで基本的に絵は終わりですが、最後におまけで
スマホの指ペイントで更に凝った絵にするために必要な、背景の描き方です。
これは背景のフリー素材を貼り付けてもいいと思いますが、
3分でできる!宇宙・星空柄背景
をご紹介したいと思います。
まずはデジタルペンなど輪郭のはっきりしたペンを最大の太さにして、ボンッと指で一押し。大きな円が描けます。
そらが単色なわけはないので、円を範囲選択してそこに好きな色でぼかしペンなどで色をいれてみてください。
この時点でこうなっていたら正解。必死に携帯にタップする姿は周りの人からみたら頭のおかしい人になってしまうので、軽やかにタップすることをおすすめします。
そうして出来たレイヤーを
複製→ずらす・縮小する・回転させる→複製→…
これを繰り返すと、
どうでしょう。だんだんと星空のようになってきました。
これを更に繰り返し、そこに先程の 4.仕上げ の作業でも使った加算レイヤーで一気にぼかしペンなどで線を引きます。
こういう大きいスケールの作業ではズームすることなくのびのびと指で描くことができます。
するとどうでしょう。手前に織姫と彦星を描けば夏の時期にピッタリの天の川に!
同じ要領で雪なども表現することができます。
背景があると、一段と絵に統一感がうまれるので、慣れてきたら是非手描きで挑戦してみてください。
おわりに
ペンタブやスマホペンを使って描いている人が多いのかもしれませんが、スマホにペンで描くと細かい線がどうしても描きづらく、1㎜くらいだけ線を引きたいときに不便だったので私個人としては、やはり指でイラストを描くのをおすすめします。
慣れるとどんどん楽しくなるスマホイラスト。今日から通勤通学の電車など、ちょっとした時間で趣味のイラストをはじめてみるのはいかがでしょうか?
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