小池知事メス入れるか NHK“受信料3400億円”で新社屋計画
「小池さんが気付いちゃったら、どうしよう」――。NHK内部は戦々恐々らしい。組織を挙げての一大工事が、小池都知事の胸ひとつで頓挫しかねないためだ。
NHKは昨年6月、老朽化が進む東京・渋谷区の「放送センター」の建て替え工事を発表。移転・新築を断念して現在の敷地内で順次建て替える方針を決めた。着工予定は4年後の東京五輪終了後。最も古いもので築50年を超える建物が次々とピカピカに生まれ変わる計画だが、NHKがはじいた総事業費のベラボーな金額には腰を抜かす。
民放キー局の本社屋移転をもとに試算した事業費はナント、約3400億円。白紙撤回前の新国立競技場の総工費2520億円を軽く上回る。財源は皆さまの受信料だ。しかも、全施設の建て替え完了は2040年ごろまでかかる見込みで、実に建設期間20年に及ぶロングラン工事だ。その頃までには総工費が2倍、3倍と跳ね上がっても、おかしくない。