「生前退位のみ認める象徴天皇制というのはきわめて不安定ですが、当面はそれ以外ないでしょう:住友陽文氏」
憲法・軍備・安全保障
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>>かつて神格性を持ち、この国の主権者であった家柄を持ち、ゆいいつ特権的国家的身分を与えられている天皇に人権を認めると、今度はその他の国民との均衡を失います。人権を認めるのと天皇制の廃止はほぼ同義でしょう。慎重にならざるをえません。
>fusappe 私も同じ立ち位置でしたので、今天皇に人権認めることがほぼ天皇制廃止と同義だと学んだことで驚きました。もっと自分の言葉化できるようにならないと!住友さんに感謝です。
かつてアッケラカンと天皇制は廃止した方がよいと考えていましたし、天皇にも人権をと考えてきましたが、国家の仕組みの問題として考えたら、なかなか難しいですね。
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>fusappe ご教授感謝し、あるジャーナリストに内容を伝えました。生前退位を機に天皇制廃止含め、しっかり考えるべきと仰ってました。お薦めの本はありますか?
奥平康弘『「萬世一系」の研究―「皇室典範的なるもの」への視座』(岩波書店 2005年)は必読で名著です。
また明治憲法体制からのスパンで戦後を展望するという点で、手前味噌ですが拙著『皇国日本のデモクラシー』(有志舎)の8〜10章を。
>陶守正寛 ということは、住友さんは天皇制廃止にも反対ということでしょうか。僕は、他の国民との均衡を取るためにこそ、天皇制は廃止すべきと考えています。また、天皇と言えども人間ですから、人権の対象外にしておくのは民主主義国家としては、大きな矛盾だと考えます。
はい、日本国憲法に規定された象徴天皇制廃止には「今のところ」反対です。
天皇の人権を認めないのは、歴史的には君主に対抗して人権概念が出てくるのですから、当たり前だと思います。
辻褄を合わせるなら、中途半端にせず、天皇家にも人権を認めて、みな国民とするということにせざるをえません(当然、天皇制は解消されます)。
生前退位のみ認める象徴天皇制というのはきわめて不安定ですが、当面はそれ以外ないでしょうね。
>陶守正寛 まさに、おっしゃる通り、僕は矛盾を解消する解決策として天皇制の廃止をすべきと考えています。ただ、大多数の国民が廃止を求めていない現状では、それは現実的ではないため、天皇制存続下で改善を模索するしかないわけですよね。生前退位はそのひとつだろうと思います。
ただ、我々の社会は天皇制に大きく依存しているので、その部分を廃止するだけでも、社会やこの国の仕組みに重大な不具合を起こしえます。
こっちの辻褄を整えると、別の辻褄が合わなくなるわけです。
歴史的経緯を考えても慎重にせざるをえないので廃止賛成には躊躇するのです。
>陶守正寛 それは理解できます。ただ、廃止に伴う混乱をどう見るかによって考え方は変わってくるでしょうね。僕は、歪みを是正する際の前向きな一歩と考えます。長い目で見れば、矛盾を放置する方が問題だと思うからです。
ただそうなると憲法の大きな改正をしなくてはいけませんから、相当大きな変化になると思います。
安倍さんたちが言ってるような方向とは違うけど、多分それ以上の変化を憲法と憲法によって支えられている社会とにもたらすでしょう。
それを主権者が望むか、それが問題ですね。
>陶守正寛 おっしゃる通りです。「廃止」はあくまでも僕個人の考えであり、現状では主権者たる国民の多数が望む状況ではありませんので、存続を前提に「生前退位支持」という話しをしたわけなのです。
整理すると、「生前退位」のない今の状態は、これはこれで辻褄が合ってます(天皇の人権を論ずるのはナンセンスという憲法学者の言葉もある)。
しかし「辞める自由」を認めるなら……「生前退位」を認めるなら(天皇に一部自由意思を認める)辻褄が合わなくなるので、天皇制廃止まで一気にいかないとおかしい(当然、憲法の大改正)。
だが諸般の事情で「生前退位」で議論は止めるしかない(皇室典範改正のみ)――ということです。
ということで、僕は「生前退位」には消極的ないしは慎重。
やるにしても「天皇の人権」云々を言い出せば、天皇制の廃止になり、それは日本国憲法の大改正になるだろうということです。
だから「生前退位」は、「陛下の意思を忖度」してとか、「天皇の人権問題を考えて」ではなく、いまの象徴天皇制を維持するためという議論にならざるをえないのではないか。
天皇であることが所与ではなく、日本国と日本国民統合の象徴たらんとする「徳」を見せるから天皇である、そういうことを自然人である天皇に強いる制度が象徴天皇制であり、その制度によって「国民」に実体が与えられて、主権在民と議院内閣制が展開している、それが日本国憲法体制ということになる。

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