徳川慶喜の弟、昭武のレシピでアイス作り

江戸幕府の最後の将軍、徳川慶喜の弟、徳川昭武が明治時代に書き記したとされる直筆のアイスクリームのレシピをもとに、子どもたちが当時のアイスクリーム作りに挑戦する催しが、昭武が暮らしていた千葉県松戸市で開かれました。
江戸幕府の最後の将軍の弟、徳川昭武が暮らしていた松戸市の屋敷のそばにある「戸定歴史館」には、昭武の直筆とされる明治40年前後のアイスクリームの作り方を記した資料が保管されています。資料には、牛乳は1440ミリリットルに相当する8合くらい、卵は5つくらいなどと分量が細かく記されています。
25日は、市内の小中学生40人余りがこの資料をもとに当時のアイスクリーム作りに挑戦しました。子どもたちは、フランス料理店のシェフから説明を受けながら、レシピにそって、容器に牛乳と卵の黄身、それに砂糖とレモンを加えてかき混ぜ加熱していきました。このあと原料をアルミ缶に移し替え、氷と塩が入った鍋に入れて缶をまわしながら冷やして固めていき、およそ1時間ほどでアイスクリームが完成しました。
昭武が記したアイスクリームは、卵に対する牛乳の比率が一般的な作り方より3倍ほど多いのが特徴だということです。
アイスクリームを食べた子どもたちは「甘みとレモンの酸味が混じり合いとてもおいしいです」と話していました。