移設工事での衝突 翁長知事が政府の対応を批判

移設工事での衝突 翁長知事が政府の対応を批判
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沖縄本島北部で進められているアメリカ軍のヘリコプター発着場の移設工事をめぐり、今月20日に現地で取材していた新聞社の記者が機動隊に移動させられて、一時、取材ができなくなりました。この工事をめぐって、反対する人たちと警察との間で衝突が続いていることについて、沖縄県の翁長知事は「過剰な警備であり、県民と寄り添うというのとは程遠い」などと政府の対応を批判しました。
今月20日、沖縄本島のアメリカ軍北部訓練場で、国が進めるヘリコプター発着場の移設工事に抗議する人たちを取材していた地元の琉球新報と沖縄タイムスの記者が機動隊員に囲まれ、記者だと名乗ったのに移動させられて、一時、取材ができなくなり、2つの新聞社は「報道の自由を侵害するものだ」と抗議しています。

一方、沖縄県警察本部は「抗議活動をしている人たちと区別がつかなかったもので、報道を規制する意図はなかった」などと説明しています。
沖縄県の翁長知事は25日の定例の記者会見で、工事に反対する人たちと警察との間で衝突が続いていることについて、「警備が過剰なのは間違いない」としたうえで「『県民と寄り添い、しっかり話し合いをしていきたい』というのとは程遠いのではないか。県はオスプレイの配備撤回も要請していて、そうした点も丁寧な説明がなければ、信頼関係は築けない」と述べて、政府の対応を批判しました。