こんにちは、Toshiroです。いつもお読みいただきありがとうございます。今回はシャルダンを紹介しようと思います。
シャルダン
ジャン・シメオン・シャルダン(1699-1779年)は18世紀に活躍したフランスの画家です。当時のフランスではロココ様式が流行していました、シャルダンはロココっぽくはなく、日常的な、穏やかさを感じさせるような作品を多く残しました。
1699年、パリにシャルダンは生まれます。父親は家具職人で、幼い頃から美的なものに触れる機会に恵まれていました。1718年、18歳の時から宮廷で活躍していた画家に師事、他にも当時活躍していた画家の元で絵の修行をしています。
1728年、『赤エイ』でアカデミー正会員に選ばれます。31年からはサロンへの出品を行うようになりました。
52年から国王ルイ15世から経済的支援を受け、また55年からはサロンの責任者を勤めました。国王をはじめ、様々な貴族階級の人物から高い評価を受け、シャルダンの作品の価値はどんどん上がっていきました。
精力的に作品制作に取り組みましたが、晩年には息子の他界や、視力の低下などがあり、79年パリにて死去。
作品紹介
『赤エイ』
シャルダン初期の代表作です。アカデミー入選作品としても知られています。静物の質感や構図、独特の雰囲気など、シャルダンの技術の高さが伺える作品です(ちなみにこの作品を描いた当時のシャルダンは28歳)。一見笑っているかのように見える赤エイですが、お腹からは血が流れており、その横の猫の様子などからは、周りの静物とのギャップが出ていて鑑賞者を引き付けるような強い印象があります。
『家庭教師』
少年が家庭教師の女性から怒られて、しょぼーんとなっている様子を描いた作品です。少年の足元にはトランプやラケットがあることから、女性が来るまで遊んでいたのでしょう。本作にはバロックやロココのような派手な表現はなく、日常的な様子が描かれています。これが当時ウケたようです。
『食前の祈り』
食事の準備をしている母親が娘に食事の前の祈りをするように叱っているところを描いています。「ちゃんと神様にお祈りしないとダメでしょ?」みたいなことを言っているのでしょうか。その姉だと思われる奥にいる少女も叱られている子の方を地味に見ていますが「はよ終われや、はよ食わせろや(´Д`)」みたいなことを思っているのかもしれません(私の妄想です)。
『白い花瓶の花』
シャルダンの代表的な静物画でカーネーションなどの花を描いています。非常にシンプルな構図ですが、それ故、花の美しさやいきいきとした感じが際立っているように感じられます。
『画架の前の自画像』
シャルダン晩年の作品。シャルダンはいくつか自画像を描いていますが、本作が最も有名だと思います。晩年の作品ではありますが、そのシャルダンの様子からは絵への熱意が感じられます。
スライドショーもありますよ。
今回もお読みいただきありがとうございました。
Toshiroでした。それでは、また。
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