先日、学生の相談に乗りました。
退屈な大学生活で何か成し遂げてみたい
その学生の方が言ったのは「大学がつまらないので、在学中に何か成し遂げてみたい!」ということ。
それでまずイベントをやってみたいということで「喋らない合コン」だとか、「星空の下、学生同士でアイデアを語り合うミーティング」だとか様々な企画をしていました。
その学生の話を聞いて、ぼくからおこがましくもアイデアを提供させていただきました。
んで、学生の話を聞いていて、ぼくも在学中は大学生活が本当に退屈だったことを思い出しました。
講義を真剣に聴こうとおもっても、どうしても睡魔が襲ってきて寝てしまう。
サークル活動もしていたし、友人もそれなりにできたけれど、「何かを生み出している」、「何かに真剣に取り組んでいる」という実感が持てずに時間だけが過ぎていきました。
大学生活は人生の夏休み?
多くの大人は言います。
「社会人になるとドンドン遊ぶ暇も無くなるから、学生の内に思いっきり遊んでおけ!」と。
そんな風潮があるモノだから、大学生活を「人生の夏休み」と捉える文化が蔓延してしまっている。
そして、高い学費を支払いながらも単位だけ取得して、特に何か技術を身に付けることなく社会人になってしまった学生が本当に多いなと感じるのです。
ぼくに相談してきた学生はまさに「大学生活をただ遊んだまま終わらせたくない!」という危機感があるように感じました。
ぼくは大学を中退したけれど、今学生だったらネットを駆使して活動する。
ぼくは前述したように学生生活に退屈を感じて仕方ありませんでした。
日々の講義は本当につまらなかったし、このまま大学生活を送っても何かを得て、「大学に通って良かった」と心から納得できるとは到底思えませんでした。
ですから、ぼくは2年の時に大学を中退したのです。
しかし、ぼくが今、学生であれば、大学を中退していなかったかもしれません。
なぜなら、現代にはフェイスブックやツイッターなどのSNSが普及したからです。
ぼくの時代はmixiがやっと出てきた頃で、SNSは友達とつながるためのツールでしかありませんでした。
それが今では、様々な著名人、起業家、クリエイターの情報をSNSで知ることができるし、その気になれば繋がることも可能です。
また、自ら情報発信してフォロワーを獲得し、自分の影響力を高めることもできます。
学生でも自ら行動すれば世界を広げれるのです。
こんなツールを使えるんですから、大学在学中の空いた時間を活用すれば様々な活動をすることができます。
大学生活をアルバイトに明け暮れて、友達と遊んだり、旅行に行くのもいいです。
しかし、そればかりだと「勿体無い」とぼくはおもいます。
学生という「肩書き」があれば、社会人にカワイがってもらいやすいし、多少無茶な企画をして失敗しても許されます。企業からのスポンサーも受けやすいでしょう。
大学生活は、学生という肩書きを利用して、大学という檻の外の「向こう側にいる人々」とつながり、様々な知恵を吸収することに価値があるとおもっています。
最終宣告。社会は不公平、大人になると価値のない人間は誰も相手にしてくれない。
ぼくが相談に乗った大学生のように、学生のみなさんにはぜひ、在学中にもがいていただきたいです。
自分からイベントを起こしたり、社会人や企業と積極的につながりに行ったり、起業に挑戦してみたり、自分の興味があることに手を伸ばしていくといいです。
そこで、たくさんの失敗もするとおもいますし、自分の無力さを知るでしょう。
しかし、その失敗経験や無力さを知ることこそが、社会に出た時、自分の強みになるのです。
社会で活躍する人々は、誰も見ていない所でもがき続けた人々です。
大学生活は、「人生の夏休み」ではありません。
大学生活で多くの失敗、無力さを積み重ねることで、社会に出た時に価値創出できる人材になれます。
最後にチームラボの猪子寿之さんの言葉を紹介します。
「先生の言ってることはほとんど嘘。学校はもっと本当のことを言った方がいい。例えば、カワイイと得してブスは損する。
社会はもっと不公平だし、大人になると価値のないヤツは誰も相手にしてくれない。」
これはぼくも社会に出て、しみじみと感じることです。
学生は、在学中に自分の強みを作り、価値を高めていきましょう。
わっしょい!