Windows10 RS1の不具合・トラブル・注意事項(2016年8月版)
2016年8月時点の、Windows 10 (RS1 / Anniversary Update)の不具合やトラブルの情報を紹介したページです。現時点で分かっている解決方法もできるだけ記載するようにしています。
- 前評判の高かった Windows10 Anniversary Update ですが、一部のPC環境ではかなり深刻な問題が発生している模様です。
- いろいろ時間が無くて作りかけのまま公開しています。
細かい検証やウラの取れていない情報、しっかり翻訳していない海外情報もかなり載せています。
ご利用は自己責任で。
まず他サイト情報
Windows10 RS1関連の全般的な情報は、eye4brainさんがよくまとまっている。
Windows10がアップデート – Anniversary Update まとめ |eye4brain
深刻な問題
以下の問題が発生するのは一部のPCのみのようですが、かなり深刻な問題です。まだRS1にアップグレードしていない人は十分注意しましょう。
- エクスプローラーが固まる・プチフリっぽい症状が発生する
- 参考リンク
- 対処方法
現時点では、Microsoftも調査中の段階。Microsoft コミュニティでは、この問題が発生した場合、Windows10 を TH2に戻す事を提案している。 - 手元のPCの場合
- 8/10 の月例 Windows Update後に、この症状が顕著になった。
- 「外付けHDDが一定時間経過後に電源OFFになる」時と非常によく似た挙動を示した。
- LPM問題もしくはAHCIドライバ、IRSTの相性問題のような挙動。(手元のPCの場合、電源管理メニューはTH2時代のまま。初期化されているわけでは無かった。IRSTは未導入。)
- 完全にフリーズするような現象はなかった。
(ネット上の情報を読み漁ってみると、プチフリ/重度のフリーズ、2種類の問題が発生している感じ?) - 手元のPCの場合、特に何の対策もしなかったが、8/14あたりからこのプチフリ現象はなくなった。
- 参考リンク
- パーティションが表示されなくなる
- 参考リンク
- 一部のディスクがエクスプローラーで表示されなくなり、ディスクの管理でパーティションを表示すると、RAW、未割り当て領域などとなっている。
- 対処方法
こちらも現時点では Microsoftも調査中の段階。
Microsoft コミュニティでは、この問題が発生した場合、Windows10 を TH2に戻す事を提案している。 - 手元のPCでは発生せず。
- 参考リンク
注意事項
- 以前のビルドに戻せる期間が10日に短縮される。
参考:Windows 10 Anniversary Update、以前のビルドに戻せる期限が1カ月から10日に短縮 -INTERNET Watch
- Anniversary Update (RS1)は (日本時間で) 8/3 から提供開始。パーティション問題とフリーズ問題、共にMicrosoftが問題を把握し元に戻す事を勧める文書を出したのが8/12。これが大きく取り上げられ始めたのが 8/15。
- 10日は短すぎるか?既に「回復」で元に戻せない人は多数いますね。これ…。
その他の問題
- ネット速度が遅くなった。
これも一部PCで発生する模様。
- 解決方法
専門外&試していないのであてずっぽう
- Windows8およびWindows10「Disk使用率が100%」になる |Windows10の不具合対応もPCデポへ
上の手順でIPv6を無効にしてみる。 - 海外サイトで見つけた対処方法
An Update on Windows TCP AutoTuningLevel |Networking Blog - 訳していないけど、サイト内の以下のページの内容に近い。
Windowsでインターネットが極端に遅い場合のチェックポイント(SNP設定編)
上の手順のように、
「netsh interface tcp show global」を実行し、
「受信ウィンドウ自動チューニングレベル」が「disabled 」になっていたら「netsh int tcp set global autotuninglevel=normal」と入力して元に戻してみよう、というお話らしい。
- Windows8およびWindows10「Disk使用率が100%」になる |Windows10の不具合対応もPCデポへ
- 解決方法
- 一部のツールが動かなくなった。
RS1で動かなくなるツールもそれなりにある模様。
- WinDVD
- コーレル: 一部のOSで VideoStudio 起動時に問題が発生する件について –ナレッジベース(よくある質問とその回答集)
- コーレル: 対処方法および対象更新プログラム
- Windows 10 Anniversary Updateの提供について 注意事項 -FMVサポート : 富士通
- ※修正プログラムが配信されているのはまだごく一部のバージョンのみの模様。
- MacType
RS1へアップデートする前にMacTypePatchを導入すれば大丈夫らしい・・・・しかし試していないのでよくわからない。
- Windows 10 Build 14295以降用のMacType修正パッチ -みかちのIT関連ブログ
- エクスプローラーのクラッシュや、その他アプリの頻繁なクラッシュが発生するらしい。
- 一旦発生してしまうと、セーフモードを起動してMacTypeのスタートアップを停止しないとログオンすら出来なくなる。
- あれ?冒頭に記した「エクスプローラーのフリーズ問題」のうち、ネットで拾った一部の障害と非常によく似ている。。。
- Win10 RS1 がマトモに動かない人は、スタートアップやサービスで常駐させているアプリを色々と疑ってみると良さそう。
- TTClock
- Anniversary Updateで使えなくなる模様。
(他の常駐プログラムと何かしらの機能がバッティングしている?) - 対処方法や修正パッチはまだない感じ?
- TTClockと同系ツールのT-Clockには対応バージョンがある模様
- このツールを利用していないので詳細は不明。
- Anniversary Updateで使えなくなる模様。
- Classicshell
- 良く調べていないけど、これも使えなくなっている感じ?
- WinDVD
- 削除されるソフト、ドライバ
- 署名無しドライバは全部消される模様。
もう一度 テストモードでインストールすれば使えるようになる。
→ Windows10で署名なしドライバをインストールする方法/テストモードにする方法
- 署名無しドライバは全部消される模様。
その他
- フロッピーディスクをPC98形式でフォーマットできなくなった?
- https://twitter.com/lileenchantee/status/761534924591538177
https://twitter.com/lileenchantee/status/761546770165792768
https://twitter.com/lileenchantee/status/761548738733019136 - サイト内関連
Windows10 でFDをPC98形式にフォーマットしてみる
ちょっと今、自分で試す時間が取れない。。。
これ出来なくなっているとしたら個人的にはとても痛い。
Windows8.1 以前のマシンを1台残しておく必要が出てくる。。。
- https://twitter.com/lileenchantee/status/761534924591538177
- DRM(デジタル著作権管理)の動画や音楽が再生できなくなる?
- DRMデータを全く所有していないので確認できない。
- 元ネタ
http://echo.2ch.net/test/read.cgi/win/1439642866/829 - 2chで拾った怪情報。。。。と思ったら英文ソースはあるらしい。
Digital Rights Management Features (Windows)あ
「Note DRM is not supported by the x64-based version of this SDK.」という事で、x64ベースのバージョンではWMDRMはサポート終了、というのが真相らしい。
http://echo.2ch.net/test/read.cgi/win/1469852634/17-21 - 再生できなくなるのはデジタル著作権管理情報を持った .wma、.wmv、.asfなど、ということで良いのかな?
- PowerDVDでブルーレイが再生できなくなった
- 手元のPCで発生した現象。
ネット上で同様の症状は発見できなかった。 - ビデオカードドライバをインストールしなおす事で解消した。
(PowerDVDのアップデート、設定項目の見直し、再インストールでは解消しなかった。)
- 手元のPCで発生した現象。
- 回復パーティションが追加作成される
- ネット情報。
既に回復パーティションが存在しているのに、更に回復パーティションが作成される場合がある模様。 - 手元で再現されないので不明。
- ネット情報。
初期化される項目などについて
手元のPCでも、一部の設定が初期化された。
- ネット上で拾える情報と、初期化される項目に少し違いを感じる。
- PCによって違いが生じるのか、表現の違いやユーザーの感じ方によって違いが出るのか、その辺は不明。
- (初期化された項目の詳細は次項で紹介)
以下はおまけ。
手元のPCを RS1にアップデートした後の挙動メモ。
RS1化後の、その他のPCの挙動メモ
手元のPC (メイン機) の挙動です。
- ざっくり触った感じでは、特に動かなくなったツールなし。
- POST通過後10~15秒ほどで起動。PCの起動速度に変化なし。(参考)
外付けHDD接続時の速度も変わらず。 - ブラウザの動きがやや軽くなった感じ?
- PC起動直後、1~2分ほどキーボード入力を受け付けない現象
・・・・多分マウスドライバを完全に読み込み終わるまでキーボード入力できない感じの現象。まだモタつきはあるものの、解消されている。 - ただし署名なしドライバはインストールしなおし (こちらの手順で利用可能)。
- たぶんRS1で初期化された項目など
※3~4か月ロクにPCメンテしていないので、RS1化以前に元に戻っていた箇所もあるかもしれない。
- ある程度は想定の範囲内。
面倒くさかったけど大きく困ることはなかった。 - UAC
最高レベルにしてたのに標準に戻っていた。 - デスクトップ設定、フォント設定など・・・・かなり初期化された。
デスクトップアイコンのサイズや間隔は初期化されなかった。
壁紙は初期化された。 - MS-IMEの変換辞書
ファイル上はユーザー辞書は残っている。だけど変換がおバカになってて誤変換しまくり。 - コマンドプロンプトのフォントが初期化 (12px) されているのはチョットびっくりした。
- RADEONのビデオカードドライバの個人設定も初期化された。
- デバイスマネージャで無効化していたUSBポート
有効化されていた。(TH1→TH2時代は無効のままだった)
故障していて正常にスリープ復帰できない場合があるので無効化していたのに。もう一回ポート番号調べて無効化するの面倒・・・・。 - プライバシー設定は 一部が初期化?
1/3~1/4くらい初期化されたが、初期化されていない項目もある。
追加項目があるので、それに関連する箇所が初期化している感じか? - レジストリも一部が初期化
色々元に戻っている感じだけど、どこが初期化されたのかよく分からん。(メモ取っていなかったので面倒くさい) - 高速スタートアップ・・・・ハイバネーション(hiberfil.sys)を無効にしている場合は、RS1化で有効になることはなかった。
- タイトルバーの色の変更方法が TH1/TH2時代の方法では上手く行かない。ここも面倒くさい。
- 余談
RS1化してもゴミ箱の中身は残っていた(笑)
- ある程度は想定の範囲内。
- 8/10の 月例 Windows Updateまでは絶好調だったが、その後、妙にOSがモッサリするようになった。エクスプローラを開いたり、ファイルを開いたりする時にプチフリするようになった。
- 特に対策はしなかったが、8/14~8/15あたりからこれらのプチフリはほぼ発生しなくなった。(何が起きているのか、チョット気味が悪い…)
サイト内関連ページ
Windows 7/8.1 からアップグレードした際に発生しやすい問題や、動かなくなったソフト・ドライバなどの情報があります。
古い情報ですが、現在でも 引きつづき発生している問題、その時点で「仕様」となり以降のOSでは注意しなければならない点などが記載されています。
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