小池知事 築地市場を視察 移転は帰国後に判断

小池知事 築地市場を視察 移転は帰国後に判断
ことし11月に予定されている東京・築地市場の移転をめぐって、東京都の小池知事は16日、築地市場と移転先の豊洲市場を相次いで視察し、予定どおり移転するかどうか、オリンピックの閉会式に出席するために訪問するブラジルからの帰国後にも判断する考えを示しました。
東京・中央区の築地市場は老朽化が進んだことから、ことし11月に江東区の豊洲市場に移転する予定ですが、東京都の小池知事はいったん立ち止まって考えたいという姿勢を示し、16日午後、築地市場を視察しました。
市場では担当者からパネルを使いながら、歴史や施設の安全性などの問題点について説明を受けました。
その後、小池知事は豊洲市場まで移動し、仲卸業者が入る棟など、新たな施設を見て回りました。さらに、土壌汚染対策として設置されている地下水の浄化施設や、空気中のベンゼンなどの有害物質の測定装置を確認しました。
視察のあと、小池知事は「自分の目で市場を見ることで、移転についてどのような改善策があるのか確かめることができた。リオデジャネイロオリンピックから帰ってきて、総合的に考えて結論を出すというスピード感で臨みたい」と述べ、予定どおり移転するかどうか、オリンピックの閉会式に出席するために訪問する、ブラジルからの帰国後にも判断する考えを示しました。