最後に、初代ポケモンゲームである赤・緑(平成8年発売)をリアルタイムで体験した世代の声を紹介したい。
都内に住む30代前半の男性は、当時クラスで流行していたポケモンをプレーしたかったが、中学受験を理由に親から禁止されていた。「取り残された感じがして、ちょっと寂しかった」と振り返る。その反動か、今では毎週末にレアポケモンが多いといわれる戸山公園(新宿区)や新宿御苑などを探索。レベルは20に達した。
「すぐ飽きると思っていたけれど、やっぱり楽しい」と語る「ポケモンGO」の魅力を、「共通の話題が増えることと、知らない街を歩く楽しさ」と断言。先日は、初めて井の頭公園(武蔵野市・三鷹市)を訪れたという。
「『イーブイがいっぱいいる』と聞いていったんですが、公園の近くにおいしいカレー屋さんや喫茶店を見つけて、むしろそのことが自分にとっての“収穫”でした。あと、この前、小学生のときの同級生と、初めてポケモン話で盛り上がれたんですよ。小学校のころに作りたかった思い出を、いま僕は取り戻しているんです」
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