全就活生に問う!本当に今、入社を決めていいの?モデルマッチングサービス「Coupe」CEOが語る新卒で就社の道を絶った覚悟とは。
就職活動真っ盛りの今。周囲がしているから就職活動をして、大学を卒業すると「就社(会社に就く)しないといけない」と考えている人は多いのではないだろうか。けれども、考えて欲しい。本当に今、内定を頂いたその企業への入社を決めていいのだろうか。新卒で就社する道を断つことを決めた竹村さんに、その覚悟や就社しない生活についてお話を伺いました。
プロフィール 竹村恵美さん
株式会社Coupe 代表取締役/CEO 1991年生まれ。高校時代をスイスで過ごし、立教大学文学部へ。アナウンサーになるためレッスンに励むが、大学3年生のとき株式会社ログバーでインターンを始めたことがきっかけで、プログラミングを始める。その後、メガベンチャーでのインターンなどを経て、サロンモデル検索サイト「Coupe」を立ち上げ。2014年4月に実施された第1回「Startup Weekend Tokyo Woman」では優勝を飾る。事業の将来性などが評価され、2015年2月よりサイバーエージェント・ベンチャーズより出資を受けている。2015年3月同大学卒業。
おしゃれでカラフルで格好いい!価値観を変えたプログラマーとの出会い
──アナウンサー志望から一変、プログラミング学習開始、と大きなキャリアチェンジをされていますね。
──セミナーなど受講することに満足し、学習を継続出来る方は多くはないですよね。プログラミングを続けられる理由はなんですか?
夏休みに10日間ほど毎日通わなくてはいけないセミナーを受講したため、必然的に休めない環境を作ったことも要因としてはありますが、何よりもプログラミングの楽しさを知れたことが継続出来ている理由としては大きいです。文章で命令を出したものがその通りに画面に表れ、思い通りに動いてくれる。自分の思いが形になっていくことが楽しく、手に職を持っていると感じられることが自信にも繋がっています。
100%自分の力でインパクトを与えられる場所はどこか
──学習をしていく中で出された成果はどのようなものですか?
Webサイトの画面に見えるフロント部分の作成と軽いバックエンドのシステムの作成は自分で出来るようになりました。美容師の親友を助けたい思いから美容師さんとサロンモデルを繋げるCoupeサービスを開発した当初は簡単なプログラムを自分で書き、美容師がモデルへ撮影の依頼を送れるようにしました。最初は少ない登録人数でのスタートで不安でしたが、美容師・モデルの双方から「出会えて良かった!」とお言葉を頂ける事で自身が創ったサービスがもたらした効果にやりがいをダイレクトに感じました。そういった経験から、第一志望の企業から内定を頂いた後に、Coupeがもたらすインパクトについて考えるようになりました。今後自分がその企業で働いた時に与えるインパクトは何千人のうちの1人でしかないこと。けれども、Coupeは自分しかできないことだし、100%自分の力で社会に影響を与えることが出来る。とても行きたかった会社だったのでとても悩みましたが、就社をしないという選択肢が、より強くなってきました。
Coupeのwebページ
「企業へ入りたい時に、入れる人になればいい。」
──新卒で就社しない覚悟、は相当なものかと思えます。
行きたかった企業には内定を頂いており、入社を決めるのか、Coupeサービスを続けるのか。本当に悩みました。たくさんの人に今後どうしていくべきか相談をした時に、ある方の言葉が私の背中を押してくれたんです。「企業へ入りたい時に、入れる人になれればいい。」その言葉で決心がつき、起業の道を選びました。正直、不安の種はたくさんありました。生活をしていくためのお金は大丈夫なのか、病気で倒れないか・・・。けれども、実際は実家に戻る選択肢もあるし、いざとなれば死ぬことはない。人生を分厚くする期間として就社をしない覚悟を決めました。
──起業されてから、どのような働き方をされているのですか?
忙しい毎日を過ごしています。新規のモデルの獲得をしたり、インターン生や関係者との打ち合わせをしたり。サイトの作成などプログラミング作業をする際には効率が上がるので、深夜に作業をしています。けれども、深夜まで作業をした日は遅めに起きることもあります。それくらい自分のスケジュールに合わせてフレキシブルに働いています。
どうなっていくのか分からないのだから、時代に合った職につくべき!
──就活の終盤を迎えようとする学生も多いかと思います。もしも以前のご自身と同じように、岐路に立っている人がいれば、何を伝えますか?
起業は楽しい、起業しろ、とは辛いことも多いので言いたくないと思っています。ただ、職業としてのプログラマーは最高だと伝えたいです。特に、文系の学生こそどんどんアイディアが出てくる方が多いのでアイディアをそのまま形にできるプログラマーになるべきだと思っています。入社を決めた企業がいつなくなるか分かりません。だからこそ、手に職を持ち、会社が無くなっても生き残れるスキルを持っていた方がいいでしょう。
竹村さん、貴重なお話ありがとうございました!
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