2016-08-13
■庵野さんに影響を与えたと思われるイデオンを復習してみたが難解過ぎる 
さて、シン・ゴジラの総監督である庵野秀明に強い影響を与えたもの、と言えばイデオンである。
たしか僕が幼稚園の頃にイデオンをやっていて、理由はわからないがなぜかイデオンが好きで初めて自分から「欲しい」と言ったオモチャはイデオンのスタンプだったと思う。
しかし、なぜイデオンが好きか、ということは覚えていない。
漠然と楽しかった記憶しかない。
中学生になってからレンタルビデオを自分で借りられるようになって、イデオン接触編を借りてみたが何回も眠ってしまって全貌が把握できないなあ、と思っていた。
大学生になったときも、もうぜんぜん耐えられなくて、「なんじゃこりゃ」という感じで返した。
今思えば、イデオンの劇場版、接触編はテレビシリーズ前半のダイジェストであり、基本的にテレビを見ている人向けの内容なので、いろいろと省略されすぎてわけがわからないのはある程度しかたない。
そしてイデオンが評価されている理由は映画では後編にあたる発動篇だったのだが、わりと真面目な(?)中学生だった僕は「前編が理解できないのに後編を見るのは失礼にあたる」と思って見ようともしなかった。
先日、とある同世代の知人から「イデオン鑑賞会やるんで来ませんか?」と誘われ、武者震いが起きた。
俺は再びあの惡夢と立ち向かうことになるのか・・・。
でも、大勢でみればもしかしたら僕に想像もできない解釈もあるのかもしれないと思い、言ってみることにした。
果たして、接触編はやはりわけがわからなかった。
今思えば、今からイデオンを見る人は接触編を見る必要はないのではないか。
全39話のテレビシリーズ前半20話くらいを無理やり90分弱にまとめているので、話が飛びすぎてやばい。
一緒に見ていたアニメ業界関係者の人も、途中寝てた。まあ寝るよ、こりゃ。
以下ネタバレ
まず主人公がアフロ。
アフロの子供。名前はコスモ。
ナニ人なんだ。
そして発掘された第六文明人の遺跡、それがイデオン。第六文明人とはなにかというと、イデオンの舞台は地球から宇宙全体に移民団が散らばっていった西暦2300年、移民団は途中でいくつかの異星文明と遭遇し、見つかった六番目の文明は既に滅んでいたので「第六文明」と呼ばれている。
その第六文明人の遺跡であるイデオンは、三台のトラックである。
これが合体して巨大ロボットになる。
ガンダムで倒産寸前だったサンライズで、富野由悠季監督がスポンサーを騙すために「これはタンクローリー、これは幼稚園バス、これはダンプカーで、ご近所の平和を守る合体ロボットです」と説明したらしい。それがまさかこんな無茶苦茶な話になるとは・・・・やりたい放題すぎるぞ富野由悠季
ところでイデオンは子供しか動かせない。
これはちょっと面白い設定だよね。ガンダムみたいに否応なしにある種のドサクサで子供がロボットに乗り込む話しではなくて、そもそも子供じゃないと動かせない。理由は第六文明人がそう作ったから、という単純明快な設定。
そしてどうやら、物語が進んでくるとイデオンは子供の純粋なココロに感応してすげーパワーを発動するらしいことがわかってくる。主人公のコスモよりも赤ん坊に近い子供、それよりもお腹の中の赤ちゃん、といったように。
イデオンのエネルギー源はイデと呼ばれる無限力(むげんちから)である。
よくわからないが適当なタイミングでイデが覚醒するとだいたい勝てるが、その際、パイロットの操作は一切受け付けない。これはエヴァのダミープラグとか暴走とかに影響を与えたのだろうか。
そんなこんなで接触編が終わる。
面白いのは、敵の異星人も自分たちの母星(ははぼし)を「地球」と呼んでいるところ。これだとどっちの「地球」が我々の地球なのかわからない。
しかしテレビを見てる子供はもっとわからない。もうぜんぜん子ども向けじゃないのである。
そして問題の発動篇が始まる。
発動篇は唐突に新キャラが出てきてどうもいろいろいざこざがあったようだが打ち解けるシーンから始まる。
衝撃的なスタートだ。たぶんテレビシリーズ後半から持ってきたんだろう。テレビを見てない人にわかるわけがない。
さらになんと、オープニングにスタッフロールのようなものが出ながら、ダイジェストで物語が語られる。しかしもはや、物語を理解することは不可能。あまりに断片的で、「あーいろいろあったのね」以上の情報はない。この投げっぱなし感は最近見た「ゴジラFINAL WARS」のオープニングを彷彿とさせる。知らない人はわかんなくていい、という感じ
そしていろいろあって敵の親分を殴り殺しに行く。
ちなみに途中でイデが暴走して全ての知的生命体の入植した惑星を攻撃する。地球が真っ二つである。おい、イデ、めちゃくちゃ危険じゃねーか。イデ拡散禁止条約とか締結したほうがいいんじゃないの?
途中幾つか、「あーこれガンバスターだわ」という動きが沢山入る。このあたりから板野サーカスっていう言葉が生まれたとか。
とにかくミサイル、レーザー、そしてイデオンガン(安直すぎるネーミング)
敵は数万隻いるのに、こっちはイデオンと母艦だけ。いくらイデオンが無双でも、根本的に無茶だろこれは
そして情け容赦なく登場人物が次々死ぬ。このあたり、旧劇エヴァの「Air/まごころを君に」あたりと似た雰囲気。
子供の首が吹っ飛ぶ。ヒロインが顔を撃ちぬかれて死ぬ。
艦橋にまで敵が侵入して、最後は艦長が撃たれる。どういう戦艦だよ。
艦橋の裏に林があって(なにをいってるかわからねーと思うがその通りとしか言いようが無い)、林の上がガラ空きなのでそこからじゃんじゃん敵が侵入してくるのだ。
しかたないのでイデオンは一人で特攻。イデオンガンという強力な武器があるのに「ちょくせつぶん殴らねえと気が済まねえ!」と無謀な特攻。するとなんと、敵の親玉は仲間割れで殺されていた(じゃあ特攻しなくてよかったのに)。
どうもイデ先生は2つの地球を起源とする2つの知的生命体文明を全て滅ぼして純粋な赤ん坊の意志だけを残して次の世代の知的生命体を作りたかったらしい。・・・・・って人類補完計画じゃんかそれ。
そして特攻したことで敵の旗艦から攻撃され、とりあえず全員死ぬ。
全員死ぬと、いきなり魂が抜けだして、なんと全ての登場人物が全裸で登場。
全裸で宇宙を駆け抜ける。
このシーンが長い。ムダに長い。
サービスカットとしても長すぎる。
そのうえ、なんかみんな幸せそう。
これもまた人類補完計画っぽいね。サードインパクト
画面に写るものが宇宙と全裸しかないという謎仕様。これを作画してるとき、アニメーターの方々はどんな気分で書いていたのだろうか。
そして最後は実写の海の映像が流れて、主人公たちの魂(意志?)はどこぞの惑星の海にたどり着く。ああ、ここからまた新しい知的生命体が生まれるのね、という感じだ。
そしてスタッフロールさえなく、いきなり「THE END」とエンドクレジット。
うーむ。壮絶な映画だ。
病的と言ってもいい。
よく映画館でやったなあ。
これをリアルタイムで映画館で見た世代というのは相当な衝撃だったことは想像できる。
でも、その衝撃はあくまでも「あの時代にこれを見たら衝撃だったのかもしれないなあ」くらいのものであって、今の僕らが楽しめるかといえば、それはやっぱりあとから作られた作品のほうがずっと洗練されているし、テーマもきちんと消化されている。
エンターテインメントとしては前後編あわせて3時間はやり過ぎというレベルだし、これみるとテレビシリーズをまとめた映画としては新劇場版:序と新劇場版:破は凄く良く出来てることに驚く。テンポがいいからなあ。
やっぱ映画って時代性もあるんだな。
うーむ。勉強になった。
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