尖閣周辺に中国当局船 自民幹事長が中国大使に懸念伝える

尖閣周辺に中国当局船 自民幹事長が中国大使に懸念伝える
自民党の二階幹事長は、中国の程永華駐日大使と会談し、沖縄県の尖閣諸島周辺で、中国当局の船による活動が活発化していることについて、「国民は大変憂慮している」と懸念を伝えたのに対し、程大使は「真摯(しんし)に対応したい」と述べました。
中国の程永華・駐日大使は、親交のある自民党の二階幹事長に就任の祝意を伝えるため、10日夕方、自民党本部を訪れ、30分余り会談しました。
この中で、二階氏は「日本と中国は一衣帯水の国であり、円満に両国の発展を進めることが大事だ。途中でギクシャクすることもあるが、政治には、それを乗り越えるだけの度量と見識が必要だ」と述べました。そのうえで、二階氏は、沖縄県の尖閣諸島周辺で、中国当局の船による活動が活発化していることについて、「国民は大変憂慮している」と懸念を伝え、「国と国との間のルールを守るべきだ」と述べました。
これに対し、程大使は、「今後、よく話し合っていきたい。真摯(しんし)に対応したい」と述べました。また、両氏は、去年再開された自民・公明両党と中国共産党との政党間交流を、ことしも行い具体的な日程の調整を進めることで一致しました。