流れ星は、お好きですか?
星が流れている間に、願い事を三度唱えると叶う、なんて言われていますが、夜空を見上げていて、流れ星を見つけると嬉しくなりますよね。
「三大流星群」
年に3回、同じ時期に、たくさんの流れ星が見られる期間があります。
それは、お正月とお盆、それにクリスマスの少し前。
それぞれ、
- 「しぶんぎ(四分儀)座流星群」(1月2日~5日)
- 「ペルセウス座流星群」(8月12日~15日)
- 「ふたご座流星群」(12月11日~14日)
と呼ばれているのです。
*期間は、流れ星が多く目視できる日幅で、年によって微妙にずれます。
これら以外にも、流星群と呼ばれるものはいくつもありますが、ほぼ安定した時期に、とても多くの流れ星が見られることから「三大流星群」と呼ばれているのです。
その中でも、数の多さで一番と言われている「ペルセウス座流星群」が、この週末にやってくるのです。
「流れ星」と「流星群」
「流れ星」とは、宇宙にあるチリが地球に近づいた際、引力で引っ張られ、大気との摩擦熱によって燃えているもの、を言います。
そして「流星群」とは、「彗星」が作ったチリの帯に地球が近づいた際、大量のチリを引っ張り込むことによって、多くの「流れ星」が出現しているものなのです。
地球は、同じ時期に同じ公転周期上にいますので、毎年同じ頃に「流星群」が見られるということなのですね。
どうすれば見られる?
たくさんの「流れ星」を楽しめる「ペルセウス座流星群」。
どうすれば見られるの?ということですが・・・、ぶっちゃけ、天気次第です。
夜、晴れて星空であれば、北東の方角を見てください。
ピーク時に1時間で40個ほど流れますので、数分間、夜空を見上げていると、きっと流れ星を見ることができますよ。
もっと楽しむためには
せっかくなので、もっと楽しみたいと言う方は、以下をご参考にしてください。
ピーク
12日夜半から13日未明が一番たくさんの流れ星が見られると予測されています。
(本当のピークは12日22:00頃ですが、月明かりが残っているので)
また、高度が高いほど出現する数が増えるので、「夜明け前」がベストとなります。
11日と13日の夜でも流れ星を見ることができます。
観察場所
できるだけ視界が広く、かつ、暗い場所が良いです。
広い範囲で流れますので、視界が広ければ広いほど、見られる確率が高まります。
また、流れ星は、ものによって明るさがマチマチ。
街灯や店舗の照明などがあると、その光に負けてちゃんと見えないことも。
たくさんの流れ星を楽しみたいなら、できるだけ暗い場所を選びましょう。
その他
以下、場所によってと言うことですが・・・注意事項を。
- 夏とは言えは、夜は冷えます。最低限の防寒の準備を
- 絶好スポットでは、ガチで観測されている天文愛好家の方々が大勢います。騒ぐと怒られます。また、明るい懐中電灯で照らしまくるのはもっての外。光量の少ない懐中電灯を、移動時のみ使うようにしましょう
- 長い時間、座って見上げていると首が痛くなります。ブルーシートを持参して、寝転がって観測すると、良いです
大菩薩峠で見てきました
3年前の8月11日、「ペルセウス座流星群」を見に大菩薩峠に行ってきました。
標高1900mくらい、下層雲よりも少し高い場所。
視界は広く、余分な灯りは一切ありません。
野営はNGなので「介山荘」というしっかりした山小屋での宿泊です。
当日はかなり雲が多く、「流星は見られないかなぁ」と思っていたのですが、山小屋の先代のご主人から、
「もう少ししたら雨が降るよ。そしたら気温が下がって一気に晴れ上がるから、楽しみにしていなさい」
と言われました。
夕刻(と言っても4時くらい?)、まさに話し通りにどしゃぶりになり、しばらくすると雨が上がって、陽射しが出てきました。
どんどんと雲がなくなり、青空が広がっていきます。
本当に短い時間のうちに、空の様子が一変しました。
そして、夜半、満点の星空となりました。
ピークの前日でしたが、数え切れないくらいたくさんの流星を楽しむことが出来ました。
(ピーク時は、大学の研究室や高校の天文部の生徒たちで大賑わいだそうです。あと、カメラに収める技量がなく、流星の写真はありません・・・)
山登りの場所としても、とても良いところです。ご興味のある方は、ぜひ、どうぞ。
終わりに
「しぶんぎ座流星群」と「ふたご座流星群」は、真冬なので観測はつらいものがあります。
でも、「ペルセウス座流星群」は、夏の流星群。
長い時間、外に出ていられるので、それだけ、多くの流れ星を楽しむことができます。
また、七夕のシンボルである夏の大三角形や、土星と火星が近づいているさそり座などなど、他にも見所がいっぱい。
この週末夜は、夜空を見上げてみてはいかがでしょうか。
では、また。