コメディ度 ★★★★★
BGM ★★★★★
オバケの造形 80年代テイストが可愛い
結論:なんて平和な幽霊退治!
1984年 アメリカ
監督:アイヴァン・ライトマン
脚本:ダン・エイクロイド
ハロルド・ライミス
※感想だけを読みたい方は目次から。
目次
ストーリー
※ラストのオチ含めたネタバレあり。未視聴の方はご注意!※
登場人物
■ピーター(吹:安原義人)
のっけからイカサマな超能力実験で自分好みの女学生を口説こうとしていたタラシ野郎。だが人をその気にさせる口の上手さは天下一品で、やる時はやる男。
■レイモンド(吹:玄田哲章)
幽霊大好きなクセに一番のビビり。
愛すべきボケキャラ。
演者であるダン・エイクロイド自身も実際に幽霊を見た事があり、超常現象に詳しかったりする。
■イゴン(吹:牛山茂)
頭脳とメカニック担当の丸眼鏡。
3人の中では一番堅物にみえるが、ジャニーンとデキてる。
演者のハロルド・ライミスは監督業もこなしており、この作品にはダンと共に脚本としても参加している。
■ジャニーン(吹:安達忍)
丸眼鏡がトレードマークの「ゴーストバスターズ」の受付嬢。
イゴンにぞっこん。
■ウィンストン(吹:菅原正志)
ゴーストバスターズ業が急がしくなったため雇われた新人の黒人男性。当初は幽霊などその手の存在を信じてはいなかった。
■ディナ(吹:駒塚由衣)
ゴーストバスターズのはじめてのお客さん。
住んでいたマンションの部屋で卵が一人でに目玉焼きになったり、冷蔵庫が魔界に繋がったりしたので相談にきた。
ゴーザの番犬である『門の神・ズール』に取り憑かれた後はビッチに変貌。明らかに履いてない。エクソシストばりに浮いたり犬化したり大変な目に遭うも、最後は無事生還した。
演者はエイリアンのリプリーでお馴染み、シガニー・ウィーバー。
■ルイス(吹:高木渉)
ディナの隣人で彼女の事が好きっぽい。
ディナと同じく部屋から現れた『鍵の神・ビンツ』に取り憑かれてアホっぽいノリになるも、普段とそんなに差異はなかった。あれ?
『門の神』に取り憑かれたディナとキスするシーンがあるが、場面転換後はなぜかルイスのベルトがはずれかかっていて、どうみても事後にしか見えない。
リック・モラニスの怪演により、主役キャラにも負けないインパクトを放つサブキャラだったためか、続編にも登場した。
■ウォルター(吹:森田順平)
環境保護局の人間。
幽霊の保管庫の電源を強制的に落としてしまったことで、ニューヨーク中を大混乱に陥れた。が、そんな状況になっても「ゴーストはコイツらが見せている幻覚だ!」といってゆずらなかった。ラストではしっかりとバチがあたる。
■ゴーザ(吹:水原リン)
この世に破滅を齎す破壊の神。
素っ裸に銀色のモジャモジャをつけた女性の姿で現れた。「滅びの道を自ら選ばせる」という謎ルールがあり、レイモンドの頭の中を読んだ結果・・・。
■マシュマロマン
いつもふわふわマシュマロマン(体長34m)。
某タイヤマンの親戚ではない。
レイモンドが頭の中で「一番無害なもの」を想像した結果こうなった。が、やっつけた後は溶けて大量のマシュマロクリームとなって降り注ぎ、マンションの周囲が甘々なことになった以外そんなに被害はなかったので、「無害なもの」という想像はあながち間違っていなかったかもしれない。
とことん平和なオバケ退治!
ゴーストバスターズが使用していたビームは、交差させると原子の流れが逆転して、なんやかんやあってとにかくとんでもないレベルで大爆発が起きる。これを利用し、ゴーザがやってきた時空の扉を破壊。ゴーザには強制的に元の次元にお帰り頂いた。
考えてみればゴーストも吸い込んでいるだけで消滅させているわけでもなし、人間側の誰かが血を流したりする描写も無い。どちら側に対しても最初から最後まで徹底してコメディである。
登場するゴーストは、80年代らしい、手作り感あふれたディティールで、人を襲うといってもゲロかけてくるだけであまり害は無い。ただ大迷惑なだけで。お子様と一緒に観ても楽しめるエンターテイメント作品なのに、近年地上波でやらないのは、ディナのシーンがエロいせいなのか・・・?
ノリノリの主題歌!
戦隊ものの主題歌の如くただひたすらタイトルを連呼するというこの清清しさが最高なメインテーマ。繰り返しのフレーズが多くてメロディが覚えやすかったこととか、英語でも何を言っているのか大体想像がつく感じが、子供にも聞きやすかったのだと思う。観て聞いても単体で聞いても、歌っても楽しい1曲である。
日本語吹き替え版は3種類!
DVDに収録されている「ソフト版」、そしてテレビ朝日とフジテレビ版と3つ存在する。淀川さん派だった自分には、テレビ朝日版の吹き替えが印象深い。(ちなみにテレ朝版では、ルイスは富山敬さんが演じている)。
だからかフジテレビ版の吹き替えは全く覚えていないのだが、何故かこちらでは主人公のピーターの吹き替えを劇作家の野田秀樹さんが担当している。・・・地上波ではこのヴァージョンは決して放送されないであろう。ある意味レアである。
1と2がセットになった30周年記念ブルーレイには、この3種類の吹き替えが全て収録されている。吹き替えファンの方は聞き比べてみるのもいいかも。
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最後に!
子供のころ、最後の溶けたマシュマロクリームが舐めたくて仕方ありませんでした。でもあれって実際はシェービングクリームだったみたいですね・・・。どうしてピーターたちは舐めないのか不思議に思ってたんですけど、そういうことだったのか・・・。
新作も楽しみですが、この作り物っぽいオバケたちに愛着があるので、フルCGでリアルなオバケたちを見るのは、ちょっと切ないかもしれません。贅沢な悩みなんですけどね。
↓ルイス役のリック・モラニスが大活躍!
↓80年代SF、お好きですか?